とらんすふぉ〜ま〜

 いつものバス停にて――


「ユビワがたコントロ〜ラ〜にノ〜ギョ〜シュミレ〜ションせんよ〜のコントロ〜ラ〜とかだれがつかうんだろ〜?」

イブキがゲームの最新情報をみながら呟く。


「そ〜いうのって――」

呟きを聞き止めた月夜が問いかける。


「全部揃えるものなの?」


「どだろ? ヒトによってはこだわるひともいるし――でもカテ〜ヨ〜だとど〜してもやすっぽくなっちゃうんだよね」


「ふ〜ん……」


「ロボットアクションゲ〜のツインスティックもかるくってきあいいれてソ〜サすると、トンデモないだいさんじになっちゃうし、そのわりにモロくてすぐこわれちゃうし……」


「ふ~ん……あっ! 見てよ、ど~やら本物に乗れるのも遠くないかもしんないよ」

 そういって月夜は自分のスマホ画面に映った記事を見せる。


「ヒトガタにヘンケ~できるクルマ? おぉ! こ、これはイイ!!」


「全長3,5メ~トル、そんなに大きくもないね。2017年完成予定だってさ」


「これでたらこれでガッコウいこっと」


 そういったイブキの言葉で月夜はメカメカの衣装に身を包んだ3メ~トルのイブキが『ガチョン、ガチョン』と足音を響かせて街中を歩く姿を想像したのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る