ごばんめ。

 いつものバス停にて――


「月夜!」

いままで静かになにかの記事を読んでいたイブキが唐突になにかを悟った表情になると、


「イブキさんクラスで5ばんめくらいにカワイイのをめざすよっ!」


それを聞いた月夜は意味がわからず、ポカ〜ンだった。


「月夜なんでハニワみたいなカオしてんの? おどろきのカンセ〜ドだけど……あぁ、そんなコトよりこれみてよ」

そう言いながらイブキが翳すスマホ画面には――


『クラスで一番可愛いと敬遠される、モテたいならクラスで5番目くらいのポジションを目指そう!』

要するにあまり美人だとかえって声をかけずらいとかいうアレの事である。

とりあえず事態を理解した月夜は、


「クラスで5番目っていってもウチのクラス結構レベル高いよ」

月夜が脳裏にクラスメイトの顔を思い浮かべながら、


「う〜ん……ちな月夜はイブキさんのコトなんばんめくらいだとおもう?」


「イブキ? イブキかぁ〜……そ〜ね……」

月夜はしばらく考えこむと、


「マスコット的なム〜ドメ〜カ〜的な要素を抜いて……クラスで1番か2番目くらい?」


「ちょ――そんなカイカブ――」


「後ろからだけどね」


「ぎゃふん!」


イブキが5番目のポジョンにいくのはいつのことやら……。

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