すけるとん。

 いつものバス停にて――


「うぁ~……スケスケでなかまるみえだよぉ~……」

 イブキがスマホでなにかの画像を見ながら、そんな事を呟いてる。


「ちょ――朝から往来でなに見てんのっ!?」

 月夜が不穏なモノを感じ、イブキのスマホを取りあげる。


「ん? 月夜もみたいの?」


「ふえ?」

 イブキのその様子で如何わしいモノじゃない事を悟った月夜はスマホ画面に映った画像を見る。


「なにこれっ!? スケスケで中の人マル見え!!」

 そう表されたモノは――京都の非公認ゆるキャラの『わらび舞妓ちゃん』と、ゆ〜キャラが映った画像が表情されていた。

このゆるキャラ――おおよそ着ぐるみ界の大前提である『中の人などいない!』という常識を真っ向からブチ壊すほど、中身がスケスケだった⁉︎


「これの事だったんだ……ウチはてっきり――」


「てっきり?」


「う、ううん……な、なんでもない……いや〜それにしてもすっごいスケてるわね〜」

そういって誤魔化したために月夜がなにを想像したかは謎のままになった。

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