く~ふく。

 いつものバス停にて――


「ねぇ――」

 イブキがスマホ片手に月夜へと話しかける。

「ん~?」

 月夜もスマホ片手にイブキに返事をする。

「月夜ってさ――」

 月夜がスタバのキャラメリ~さくらチョコレ~トラテがおいしそうだなっと思いながらイブキの言葉を聞いていると、

「月夜ってさ~ひとまえでおなかのおとなったりしないの? 『グ~キュルルルルルル――』みたいなかんじでさ~」

「確かにそ~なりそうな事があって、ヒンヤリした経験はあるケド…………」

「あ~ヤッパシあるんだ」

「もし、授業中とかに鳴っちゃたら……」

 月夜がそのときをイメ~ジ――あくまでイメ~ジしながら続ける。

「机なんかをガタガタ揺らして誤魔化す――とか」

「それヨケ~めだってない?」

「そう? あとは咳払いして誤魔化したり」

「それ、じぶんですってみとめちゃってるよね?」

「最終手段はいかにも自分じゃないですとばかりにキョロキョロして『誰? 誰?』みたいな仕草をするかな~」

「ふ~ん……」

 イブキがなにかを思い付いたような『あっ……』といった表情になり、

「なんか……イメ~ジってわりにはすっごくグタイテキでリアルっぽい」

「き、きのせいよ……たぶん」

 それ以上、追及しないのがイブキの優しさであった。

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