ホント~のてき。

 いつものバス停にて――


「イブキ、おっそ~い!!」

 いつもより、15分遅刻で現れたイブキに対して、開口一番そう抗議する月夜。

「ごめん、ごめん」

「まったく……」

 イブキの謝罪に月夜は腕組みをしながらタメ息混じりに、

「――で、なんで遅れたの?」

「それがね、イブキさんにしかみえないモンスタ~におそわれたんだ」

「は?」

「でも、ダイジョブ! イブキさんがクセンのすえにニカイからおとしてたおしたから!!」

 得意満面でそういって無い胸を張るイブキ。

「2階から落ちて死ぬなんて、随分貧弱なモンスタ~ね」

「なにをいうの! ジュ~リョクはサイキョ~のゾクセ~なんだよ! ミヤビもヤネからおちたダメ~ジのときがいちばんしぬそ~だったし!!」

「はいはい。ってかジョニデも同じ事いってたけど偶然?」

「……さむくてベッドからなかなかでられなくてチコクしました」

「素直でよろしい」

「やっぱし、ホント~のてきはあさのさむさだよね~」

 イブキはそうしみじみと呟いた。

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