こいりゃくほ〜

いつものバス停にて――


「あぁ〜あ……とつぜん「カワイイ! つきあって』とかいってくるオトコのヒトいないかな〜」

「アンタ、いきなりそんな事、言われてそのままオッケ〜するつもり?」

「う〜ん……いや……まあ……あ、あやしくなければ……」

「いきなり、そんな事、言ってくる時点でじゅ〜ぶんあやしいわよ」

「じゃ、ど〜ゆ〜ふ〜にいえば月夜はオトせるのさ」

「う〜ん……ホラ、拙くてもいいから必至に想いを語ってくれたり……とか?」

「ふーん……そんなんで「ステキ! だいて‼︎」ってなっちゃうんだ」

「そ〜はなんないケド……誠実そうとか、良い人そう――少なくともアヤシイ人じゃないってのはわかるかな~」

「いまハヤりの『カベド~ン!』されながらとかは?」

「アレかぁ……ウチはイヤだな~。なんか怖いし……」

「じゃ、まとめると――」

 イブキが少し思案してから、

「ボンレスハムをもってタドタドしくセイジツにコクハクすれば、とりあえずオトモダチからなんだだね」

「ボンレスハムどっからでてきたっ!?」

 そう言いつつも、あっ! ちょっとイイかもと思ってしまった月夜だった。

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