ぬくぬく。
いつものバス停にて――
「うぅ~……さうさむ……」
強い風吹き荒れる中で身を震わせ真っ白なマフラ~に顔を埋めるイブキ。
「ホント。なんか急に冷えたよね」
こちらも真っ白な手袋を両手で擦り合わせながらの月夜。
「やっぱし……シュウゾ~がいないからかな?」
「なんか、ウチも最近はその説が本当に思えてきた。雪ふってきたし」
月夜のその言葉どおり空から雪が降りはじめる。
「……は……くっちゅ!」
小さくクシャミをした後、身を震わせながら月夜にピトっと身を寄せる。
「さむさむ――月夜あったかい!」
「イブキもヌクいよ」
深々と降る雪の中でピッタリと身を寄せ合い、少しの温もりを感じた二人だった。
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