てぃ〜け〜じ〜
いつものバス停にて――
「ねぇ――」
スマホでグルメ情報を読んでいた月夜が、ふと何かを思い出したようにイブキへ話しかける。
「ん〜?」
イブキがDSのタッチペンでダンジョンマップを描くゲ〜ムをしながら応じる。
「イブキってさ〜家の料理関係は全部やってんだよね?」
「そ〜だよ」
「献立とかど〜してんの?」
「そ〜いうアプリがあるんだよ」
「へ⁉︎ そ〜なの?」
イブキが携帯ゲ〜ム機から視線を外すと、
「うん。カロリ〜ケ〜サンから、エ〜ヨウバランスまで、かんがえられてるメニュ〜いっしきがつくりかたやザイリョ〜までヒョウジされんだよ」
「へぇ〜。でも、たまにはTKGとか食べたくならない?」
「てぃ〜け〜じ〜?」
「TKGたまごかけごはんの事。単純に玉子と御飯を混ざるだけなのにおいしやつ」
「そうなんだ~」
「納豆いれたり、国産キムチいれたりしてもおいしんだよ」
「でもさぁ~」
「ん?」
「けっきょく、フツ~にごはんとタマゴだけにもどるよね?」
「……うん。まあ、そうだね」
そこは異論がない月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます