【突然腐】ふらぐ。

 いつものバス停にて――


「アメのひにしらない女子へカサをかしてあげた、おとこのヒトのヒリツは12、7パ~セントなのか……う~ん……イブキさんもそんなシチュエ~ションにソ~グウしてみたいな~」

 イブキがスマホのアンケ~ト調査を見ながらそんな如何わしい妄想にふける。

「それで、それで――「じゃあな」とかいいのこしてジブンはアメのなかにかけだしていって――ゴジツにオレ~とかいってデ~トにさそっちゃたりなんかしちゃって! よし! これからカサもたないよ~にしよ」

 イブキが全力でわけのわからない決意を固めた横で、

「へぇ~1割弱の人が貸してくれんだ~」

「月夜もそ~いうシチュあこがれるっしょ?」

「いや~ウチは経験あるから」


「ゐ!?」


「前にね部活帰りにゲリラ豪雨? ってやつにあってね。近くの公園にあった屋根つきのベンチに逃げ込んだ事があったんだけど――」

「ふむふむ」

 イブキが興味深々といった感じで月夜の話しに相槌を打つ。

「ハンカチで髪とか拭いてたら、近くに男子高の人達が通りかかってね。確か……三人組ぐらいだったかな? そのうちの一人がこっちにやってきて「どうぞ」って言って自分の傘貸してくれたんだよね」

「ほ~ほ~。イイネ、イイネ!」

「――で、その人は友達の傘の中にはいって去っていったんだけど……」


「あれは絶対フラグ立ったね!」


「えぇ~!? じぶんでいちゃうの?」

 イブキの上げた声は月夜の耳には届かず、

「あの後、あの男子達は絶対に――「ちょっと濡れちゃったな、上がってけよ」的な誘いで――上げた後で「今日は家族いないんだ」とか言って、二人の男子高校生の身体が――‼︎」

ス〜っとイブキの瞳から興味という光が消えていき。

「月夜……月夜がなにをいってんだかわかんないよ」

唐突に腐った友人にそ〜いうのが精一杯のイブキだった。

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