が〜どりょく。

 いつものバス停にて――


「これだっ!」

イブキが唐突に『謎は全て解けた!」といわんばかりに拳を握りしめ吼えた!

「テンション高いな〜いったいなにをみつけた?」

そんなイブキに対してもう慣れたいう感じ対応する月夜。

「これだよ! これっ‼︎」

イブキが自信満々で掲げているスマホ画面には――

「男性が話しかけにくいと感じる女性の4つの特徴?」

「そう!」

イブキが鷹揚に言い切ると、こう続けた。

「これによるとネ。まずブアイソ〜でエガオのはダメらしいの」

「まあ、あんまり不機嫌そうにしてる娘にあえて話しかける人いないね」

「そのてんイブキさんはいつもニコニコ、エンジェルスマイル」

「エンジェルかど〜かは意見の相違があるけど、あんま不機嫌なときはないね」

「でしょ〜ヒトミにかがやきのないキャラなんてイブキさんとはタイキョクのヒトだし」

「ふ~ん。確かに覇気がなくて、目が死んでる娘が好きってのは少数派かもね」

「さらにブランドでブソ~もしてない!」

「へぇ~ブランド品で固めてる女性も敬遠されるんだ~」

「ほらほら~カンペキだよ! イブキさんモテモテだよ!! こえかけられまくりだよ~こまっちゃうな~」

 そんな事を言うイブキを無視して月夜は4つめの項目――

『いつも女友達と一緒にいる』

 と、いう項目を見詰めるのだった。

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