明日から……明日から本気だす!

 いつものバス停にて――


「あしたからホンキだす! はモンダイをさきのばしにするコトでシンリてきにストレスをへらすコウカがある!」

 イブキが我が意を得たりといった表情でスマホを掲げながらそんな事を叫んだ。

「ちょっと貸して」

 月夜が冷静な表情でイブキからスマホを借りる。

「まげないでよ」

 イブキが心配顔で月夜に最新型の5,5インチ画面のスマホを渡す。

「この記事で先延ばしが必ずしもいいとは書いてないけど……」

「いや……まぁ……」

 イブキはバツが悪そうに視線を反らす。

「しかも、さき先延ばしする事によって問題が生じる場合は良いとは言ってないね」

「めんどくさいし……ま、まだじかんあるから……」

「ないよっ!!」

「あ、あしたから――」

「もう過ぎてるから! 明日からってゆ~か二ヶ月前に本気だしとけよっ!!」

 月夜はそういってイブキが持っていた『再提出』と書かれた夏休みの宿題を指した。

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