あめ。

 シトシトと降る雨粒が簡易小屋のようなバス停の屋根に当たって自然のBGMを奏でる。


「あ~……雨ヤだな~」

「そうだね。早く梅雨開けしないかな~」

「そしたら、すぐ夏休み~!」

「もう今年も半分以上過ぎたのか~……」

 月夜が雨粒を上げながら呟く。

「今年はなんか――」

「ユ~メイ人いっぱいでたよね!」

「そうだね~まさにキセキの世代だね~」

「月夜はふりかえってみて、きになるニュ~スとかある?」

「ウチ? ウチは――」

「やっぱしたべものケ~?」

「ち、違うわよ! そういうアンタはどんなネタが印象にのこってんの?」

「ん? イブキさんはね~『壁ドン』がJKとネット住人じゃ意味もつかいかたもちがうってはなしかな~」

「へ? そんな話ししたっけ?」

「あったよ~ガッコウでした話しだけどね~。それより月夜は?」

「ウチは二人でおそろいコーデした時かな?」

「へ? そんなコトあったっけ?」

「あったよ。ホラ、フリマの帰りに――」

「ああ。黒バスのTシャツのコトか~」

「そそ」

「あとイブキさんはキャラコンとかもハマってるよ」

「コンタクトつけてんだ?」

「うん。レンソ~ホ~ちゃんのキャラコンつけてるよ」

「まだ今年も半分しか経過してないのにいろいろでてくるね」

「でもさ――」

「ん?」

「朝のバス停ではなしたコトなにひとつでてこなかったネ」

「そ、そうだね……」


 それでもこれからもこのスタイルでいきますよ!

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