あめ。
シトシトと降る雨粒が簡易小屋のようなバス停の屋根に当たって自然のBGMを奏でる。
「あ~……雨ヤだな~」
「そうだね。早く梅雨開けしないかな~」
「そしたら、すぐ夏休み~!」
「もう今年も半分以上過ぎたのか~……」
月夜が雨粒を上げながら呟く。
「今年はなんか――」
「ユ~メイ人いっぱいでたよね!」
「そうだね~まさにキセキの世代だね~」
「月夜はふりかえってみて、きになるニュ~スとかある?」
「ウチ? ウチは――」
「やっぱしたべものケ~?」
「ち、違うわよ! そういうアンタはどんなネタが印象にのこってんの?」
「ん? イブキさんはね~『壁ドン』がJKとネット住人じゃ意味もつかいかたもちがうってはなしかな~」
「へ? そんな話ししたっけ?」
「あったよ~ガッコウでした話しだけどね~。それより月夜は?」
「ウチは二人でおそろいコーデした時かな?」
「へ? そんなコトあったっけ?」
「あったよ。ホラ、フリマの帰りに――」
「ああ。黒バスのTシャツのコトか~」
「そそ」
「あとイブキさんはキャラコンとかもハマってるよ」
「コンタクトつけてんだ?」
「うん。レンソ~ホ~ちゃんのキャラコンつけてるよ」
「まだ今年も半分しか経過してないのにいろいろでてくるね」
「でもさ――」
「ん?」
「朝のバス停ではなしたコトなにひとつでてこなかったネ」
「そ、そうだね……」
それでもこれからもこのスタイルでいきますよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます