【閲覧注意】いつもとちがう。

いつものバス停にて――


「う〜ん……」

イブキがいつになく真剣な表情でスマホ画面をみつめていた。

その雰囲気はとても張り詰めており月夜は声をかけるのを躊躇わさせるほどだ。

やがて――長い長い嘆息のあとイブキは呟いた。



















「は〜……やっぱしテラフォ〜マ〜いんのかな〜」

月夜はコケた。それはもう盛大にこえたパンチラどころかパンモロになるほどせーだいに――

「あんたは思い詰めた表情でなに考えてやのよっ‼︎」

ガバっと起き上がった後にイブキへと声を荒げる月夜。

「ん? いや〜火星の探査機がだれかにきずをつけられたって記事があってさ〜やっぱし人類はおくったゴキがシンカしちゃったのかな〜って」

「いやいや! 人類火星にゴキ送ってないから! あれは漫画! フィクション」

「え〜そうなんだ……つまんない……でもさ〜」

「ん?」

「無人探査機がだれかにきずつけられたってさわいでるヒマがあったらだれかがちょっといってみてこればいいのに」

「うん……たぶんそれができたら苦労しないと思うよ」

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