こおり。

いつものバス停にて――


「あ、あづ〜い」

炎天下の中でダルそうに呟きながら野菜ジュースをズルズル啜るイブキ。

「ね、ねね」

「ん〜?」

精神力の差かこっちは全く動じてない月夜が、

「帰りにさ〜ミスドよってかない?」

「え〜‼︎ この暑いのにドーナツ?」

「違う、違う。26日からかき氷やってるらしいから」

「おぉ‼︎ いぐ〜!――って、ただのかき氷なの?」

「もちろんタダの氷じゃないよ。いま流行りの“フワフワ系かき氷”だよ」

「まえにフリマやイベントカイジョ〜で食べたやつだね! 氷の食感もよかったけどシロップじゃ味にムラがでるてんもカイリョ〜されてて、さいごのカケまでおいしかったな〜」

「フル〜ツの果肉もはいってていい感じだったよ〜」

「おぉ〜‼︎ ガマンできないよ、もういこ!」

走り出そうとしたイブキの襟首を月夜が掴むと、

「学校終わってからネ!」

「う、うん」

月夜の迫力に少し涼しくなったイブキであった。

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