やまい。

 いつものバス停にて――


「ねぇねぇ月夜」

「ん~?」

「そんな覇気の無い返事してないで、タイヘンなんだよ~」

「う~……ちょっとダルくて……」

「ダイジョブ?」

「うん。まあ、ヘ~キ。ありがと、で、一体どうしたってゆ~の?」

「そういえば……月夜。去年のいまごろにも夏カゼっぽい症状でてたよね?」

「う~ん……そうだっけ?」

「それカビ肺炎かもよ」

「なに、どうしたいきなり」

「いや〜昨日テレビでね」

「あ〜あやしげな医療番組やってたね。あんなの真に受けるんじゃないわよ」

「でも、あ〜いうもって心当たりありすぎてフアンになるよね〜」

「それが狙いなんでしょ。不安になってネットとかで調べまくった結果、サイバー心気症になる場合もあるみたいだし」

「ダイジョブ! イブキさん検索しようと思ったらなにしたべようか忘れてるぐらいだから‼︎」

「それは別の意味でダメでしょ‼︎」

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