めろん。

いつものバス停にて――


「イブキ~イブキ~」

「ん~?」

 いつになく上機嫌の月夜。

「見て~見て~」

「MOWマスクメロン?」

「そうだよ~おしいそうでしょ! 公式サイトのコメントではなめらかな食感にミルクのコクを加え、マスクメロンの風味豊かな香りが楽しめるんだって~」

「ふ~ん……って、ホントに月夜って食べ物に目がないよね~」

「だってメロンだよ~瑞々しい果肉に仄かな甘みが――あ~もうたまんない! 帰りにミニストップでメロンパフェ食べよ!」

































 ウキウキの月夜を尻目に、

「イブキさんはレッドブルのブル~ベリ~味の気になるな~」

 結局、二人とも食い気だった。

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