第百三十八章 寄生と復活

 悪魔兵士の奇行と爆死――嫌な予感が私の胸の中で渦を巻く。それでも悪魔神官達はロザリーの命令通り、儀式を続行させていた。


「デモンズ・ソードが討ち取りし竜人達の命の波動よ……来たりて我らが主たる器を解き放ち給え……」


 魔封岩の周りで呪文を唱えながら天に手をかざす。しかし、程なくして悪魔神官は呪文の詠唱を中止した。ロザリーが怒声を発する。


「どうした! 臆することはない! 儀式を続けろ!」

「ち、違うのです! マナが……命の波動が流れ込んで来ないのです!」

「何だと……? どういうことだ、イレイザ!」


 厳しい目をロザリーに向けられたイレイザだったが、心外とばかりに首を横に振った。


「デモンズ・ソードは今回の遠征にて百体を超える竜人を討伐した。そのことに間違いはない」


 イレイザが言い終わったその時。不意に、辺りに下卑た声が響いた。


「この間抜けが! 一体もやられてねーんだよ!」


 振り返った私の目に映ったのは、またもデモンズ・ソードの悪魔兵士。先程の兵士と同じく不気味にヘラヘラと笑いながら近付いてくる。


 ――ま、まだ謀反の兵がいたの!?


「……貴様もか」


 今度は聖哉より先にイレイザが動いた。凄まじい速度で悪魔兵士に迫るや、戦斧で有無を言わさず首を叩き切る! 噴出する紫の血液を見て、息を呑む人魔達。しかし、


「おーおー。ひでえことしやがる」


 頭部を弾き飛ばされ、首から大量の血液を溢れ出しつつも悪魔兵士は言葉を発していた!


「こんな風にいきなり殺されちゃあ、コイツも浮かばれねえよなあ」


 ――首を落とされたのに喋ってる!? こ、これって、ひょっとして何者かに操られてるんじゃ!?


 私の予想は正しかった。血の溢れる首から、にゅるりと蛇のような怪物が姿を現したのだ。


「テメーらデモンズ・ソードが殺したと思ってる竜人は最初から死んでたんだよ! コイツと同じように傷口から体内に入って、俺が動かしてたんだ!」


「チィッ」と短く吐き捨てるとイレイザが戦斧を投げ付けた。回転しながら飛んだ斧は蛇のような怪物に当たって絡め取り、そのまま後方の石柱に突き刺さる。イレイザが石柱に近付く。


「お前は何者だ?」

「ふひはひひひ! 俺は寄生竜パラドゥラ!」


 竜って……じゃあ、この小さいのも竜人なの!?


 パラドゥラと名乗った竜人は、柱に磔になっているのに楽しそうに笑った。尻尾の辺りがモゾモゾと動いたと思った途端、まるで脱皮でもするように、そこからもう一匹の小さな竜が現れて地面に落ちる! 磔にされていた方は枯れたようになり、動くのを止めたが、代わりに落ちた方は元気に鎌首をもたげた。


「遂に結界の中に入り込んでやったぜ! 間抜けなテメーは俺の分身が入り込んでいるとも知らず、部下をそのまま町に入れちまったのさ!」

「ぬうっ!」


 ケオス=マキナが地を這うパラドゥラに大剣を叩き付けた。胴体の部分がひしゃげても小さな竜人はけたたましく笑っていた。


「ふはひひはははははは! 人類と悪魔に終焉を……!」


 そうしてパラドゥラの全身は干からびたようになって動きを止めた。


 ――ど、どうやら死んだみたいね……。


 二体のパラドゥラの死体を眺めながら、ケオス=マキナが首を捻っていた。


「分身って言ってたわねー。じゃあ本体は町の中にいるのかしらー?」

「ぐっ! この大事な時に……!」


 唸るロザリー。そして聖哉が冷ややかな視線を人魔達に向けていた。


「検疫をしっかりとしておくべきだったな。俺ならデモンズ・ソード帰還時に、外部から疫病や害虫を持ち込んでいないか、一人一人徹底的に調べる」

「いや聖哉! 環境省じゃないんだから!」

「此処は人類最後の砦なのだろう。ならば厳重にセキュリティを保つべきだ」


 そうぼやきながら、聖哉は指を鳴らす。


「捻曲世界がどうなろうと知ったことではないが、自衛はしっかりしておかねばならん」


 すると突如、聖哉の体が真っ赤な業火で包まれた。


「奴の分身が何処に潜んでいるか分からん。傷口から侵入するということは耳の穴、鼻の穴などからも入られる怖れがある。故に全身を炎で包んでガードしておく」

「な、なるほどね……」

「お前とセルセウスにも、このセルフ・バーニング自然発火防御を施してやりたいが、火炎魔法の耐性が俺より低い為、業火に包まれ燃え尽きてしまう可能性がある」

「!? じゃあヤダよ!!」

「そうですよ!! やめてください!!」

「仕方ないな」


 聖哉は道具袋をゴソゴソと漁ると何かを取り出し、セルセウスに手渡した。


「えっ。聖哉さん、コレは?」

「コルクだ。これで奴の侵入経路を塞ぐ。耳の穴、鼻の穴、あと尻の穴にも詰めておけ」

「お、お尻にもですか……!」


 聖哉は大真面目な顔のまま今度は私に近付いてきて、セルセウスに渡したのより多くのコルクを渡してきた。

 

「リスタ。お前も体中の穴に詰めておけ。耳穴、鼻穴、尻穴……そして陰部にもだ」

「!? 死んでも入れるかあああああああああああ!!」

「安全の為に言っているのだ」

「こんなイヤなこと、今まで無いくらいイヤすぎるわ!! 冥界での仕打ちより恥ずかしい!! 死んでもヤダッ!!」

「全く女というのは、恥ずかしいだの何だのと。体内に入り込まれてからでは遅いというのに……」

「あ、あの聖哉さん! 俺、男だけどメチャクチャ嫌です……!」


 聖哉はセルセウスと私にジト目を向けていたが、やがて小さな溜め息を吐くとオートマティック・フェニックスを生成。私とセルセウスの頭上に一羽ずつ放った。


「セルフ・バーニングと違って簡易的な防御しか出来んぞ」

「いや、コレで充分だよ……」

「コルクが欲しくなったら、いつでも言うがいい」

「!? コルクはイヤだって言ってんじゃん!!」


 ま、まぁこれで私達も安心よね! さっきの竜人の口振りだと、何人かの悪魔兵士の体に潜り込んでるかも知れない! ニーナちゃんや町の人が危ないわ! 


「ロザリー! 行きましょう! アイツを退治しなきゃ!」


 私は焦っていたのだが、ロザリーは隻眼を魔封岩に向けたままだった。


「ど、どうしたのよ?」

「このまま、あの竜人の手によって町の人間が数体殺められれば……ルシファ=クロウは復活する……」

「はぁっ!? まさかアンタ、町の人を見殺しにしようっての!?」

「もう少し……もう少しなのだ……! あと少しで我らの救世主が復活する……そして人類は救われるのだ……!」


 何かに取り憑かれたようにロザリーはそう呟いていた。意外にも冷静だったのは悪魔の方だ。ケオス=マキナがアゴに指を当てる。


「アイツは私達の会話を聞いていたかも知れないわー。ルシファ=クロウ復活に強烈なマナが必要だと知ったなら、人間を殺したりはしないわよー。分身出来るみたいだし、まずは町の人間や悪魔達に寄生して操るつもりじゃないかしらー」


 ケオス=マキナに言われて、ロザリーは歯噛みした。


「一人……たった一人の生け贄で良いのだ……!」


 ロザリーが人間の幹部達を睨む。すると皆、当然のように目を逸らした。私はもう黙って見ていられない。


「やめなさい、ロザリー!! これ以上、生け贄なんて絶対にさせないわよ!!」

「神竜王が持つ最強の聖剣イグザシオンは愛する竜族の女の命を用い、作られたものだと聞く! 闇に抗うには、こちらも同じように闇に身を染めねばならんのだ!」

「そんなの間違ってる! イグザシオンなんてなくても、世界は救えたんだから!」

「えぇい、意味の分からぬことを!」


 ロザリーと言い争っているちょうどその時、私の背後から大きな声が響いた。


「ケッ!! なら、お前自身が生け贄になりゃあいいじゃねえかよ!!」


 野太い声は聖哉ではなくセルセウスの声だった。えええっ? セルセウス、アンタ、結構男気あるじゃない……って……


 後ろを見て唖然とする。セルセウスは大きな体を縮こまらせて、私の背後に隠れていた。そしてロザリーや悪魔達の視線は何故だか私に注がれている。


 !? オィィィィ!! 今の台詞、私が言ったみたいになってんじゃん!! 隠れるくらいなら言うなよ、この臆病筋肉!!


 やがてフラシカが私とセルセウスの方にゆっくりと歩んできた。


「申し訳ありませんが、姫を生け贄にする訳にはいきません」

「あ、あのフラシカさん。それを言ったのは私じゃなくてですね、」

「戦帝の血を受け継ぐ姫は、人類の代表として生き残る義務があるのです」

「いやだから、この筋肉が、」


 言いかけてフラシカを見た私は絶句する。フラシカの手には短刀が握られていた。そしてロザリーの方を見てにっこり笑うと、短刀を自らの首に押し当てる。


「フラシカさん!? ダメよ!! やめて!!」


 止める間すらなかった。何の躊躇いもなくフラシカは短刀で自らの首を掻き切る。肉を断つ音と真っ赤な鮮血が零れ落ちた。


「い、今、治してあげるから!」


 私は倒れたフラシカに治癒魔法を発動しようとした。だがフラシカを抱え起こした瞬間、気付いてしまう。深々と抉られた傷口から、既にフラシカの命が流れ出てしまっていることに……。


「そんな……! こんなことって……!」


 自害したフラシカだが、その顔は満足げに微笑んでいた。それでも、ロザリーはフラシカに近寄ることなく悪魔神官に叫ぶ。


「これでルシファ=クロウが復活する! さぁ、儀式を続行しろ!」


 忠臣を失ったのにロザリーはルシファ=クロウの復活にしか興味がないようだった。まるで悪魔と暮らしている内に自らが悪魔になってしまったかのようで、私は身震いしてしまう。


「と、とんでもねえ女だな!」


 セルセウスもそう言って息を呑む。セルセウス同様、私もロザリーを侮蔑していたのだが、同時に気に掛かることがあった。


 ――っていうか、聖哉……さっきからずっと静かだわ。この一大事に一体何を……?


 フラシカが死に、悪魔神官達が今まさにルシファ=クロウを復活させようとしている。そんな時、聖哉はパラドゥラの死体があった辺りにちょこんと座っていた。


「何やってんの、聖哉……って、あれれれっ!?」


 近付いてみて、ものすごい違和感を感じてしまう。聖哉が小さく見えたのだ。いや見間違えではない! 百八十センチを超える高身長の聖哉が私よりも小さい!


「聖哉!? 何か縮んでない!?」

「……厳密に言えば、分裂したのだ」

「ふえっ!?」


 後ろから、同じ声でそう話し掛けられて慌てる。私の背後にはもう一人の聖哉が立っていた! 同じように背は私よりも小さい!


 私が口をパクパクさせていると、二人の聖哉は横に並んだ。聖哉の体が一瞬、滲んだように二重に見えた瞬間、更に分裂する! 同時に背も小さくなり、今はもう私の腰ほどの大きさ――そんな聖哉が四人並んで立っている!


「なななななな!?」


 私の隣ではセルセウスも、あんぐりと口を開けていた。


「せ、聖哉さん……ひょっとしてあの竜人の技を真似たんすか!?」

「そうだ。先程、物真似スキル用いて覚えておいた。一旦、物真似を発動してしまえば三分間の時間制限があるが、それまでは技を使わずキープすることが出来るからな」

「でも分裂とか、そんな技まで真似出来るんすねえ……」

「物真似とはいえ、俺が小さな竜になる訳ではなく、奴の『分裂という技』自体を真似たという訳だな。なかなかに興味深い」

「けど聖哉さん、物真似って魔力を大量に消費するんじゃなかったんです?」

「訓練の結果、MP消費を五分の一に抑えることに成功している。まぁ、それでも恐ろしい消費量には変わりはない。出来れば一度冥界に戻り、魔力を万全にしたいのだが……」


 聖哉がちらりと私の様子を窺っている。私はもう我慢の限界だった。


「いや分裂しただけで帰るとかありえないでしょ!! そもそもソレ、この一大事にやるようなこと!?」


 私が叫ぶと、四人の聖哉は集まって、元通り一人の聖哉になった。


「ねえ聖哉!! 今の状況見てなかったの!? フラシカさん、死んじゃったんだよ!?」

「それがどうした」

「どうしたって……!」

 

 私は腹の底から沸き上がってくる気持ちを抑えられない。


「わ、私、聖哉みたいに簡単に割り切れないよ! 今、ゲアブランデに生きてる人達にとって、この現実は幻じゃなくてリアルなんだよ? 怪我すれば痛いし、死んだら悲しいんだよ?」

「捻曲世界の幻影を救うことに何の意味がある?」

「幻でも何でも助かる命があるなら助けたいの! 聖哉は勇者なのにそう思わないの?」

「まるで理解出来んな」


 聖哉と言い争っていると、セルセウスが私の肩を叩いた。


「お、おいリスタ……。アレ見ろよ」

「何よ、もうっ!」


 イラついて叫ぶが、セルセウスの指の先を見て、言葉を失う。悪魔神官達が囲っている魔封岩に巨大な亀裂が入っていた。以前、生成されていたヒビがより深く刻まれ、こうしている間にもピシピシと音を立てながら蜘蛛の巣のように広がっていく。


「割れる……! 魔封岩が割れるぞ……!」


 誰かが呟いたその瞬間。硝子細工を高いところから叩き落としたような破砕音! 水晶のような魔封岩が粉々に砕け散った! 途端に凄まじい邪気が周囲に満ちる! そうして、そこに立っていたのは……


「あ、アレが……ルシファ=クロウ……!?」


 それは一見、翼を持つ女神のようだった。鋭い目と白い肌の美しい女の顔。しかし体の大部分は鳥のような羽毛で覆われていて、細い下肢にも鉤爪かぎづめが付いている。鳥型の悪魔が醸し出す邪悪で強烈なオーラに私の体はビリビリと震えた。悪魔達も溢れる魔力を感じてか皆、自ずからその場に跪き始めた。


 それにしても一体どれ程の能力値なのだろう。私は能力透視をルシファ=クロウに発動する。


 


 ルシファ=クロウ

 Lv99(MAX)

 HP1152047 MP254528

 攻撃力899777 防御力750121 素早さ919876 魔力185411 成長度999(MAX)

 耐性 火・水・風・雷・氷・土・闇・毒・麻痺・呪い・即死・眠り・状態異常

 特殊スキル 魔法弓(LvMAX) 攻撃回避(LvMAX) 飛翔(LvMAX)

 特技 パラライドス風雷掌打 

    マスタウィンダロ疾風絶矢

    ディアボロス・レイン全体索敵型魔法弓

 性格 冷酷




 ――な、何てステータス……! ホントに魔王クラスじゃない……!


 ケオス=マキナやイレイザも能力透視したのだろう。口々に感嘆の声を上げていた。


「素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい能力値ですわー! 前魔王ゼノスロードを大きく上回っていらっしゃる!」

「ああ。マナを吸収され、より魔力を増大されたのだろう」


 どうやら封印解除の為に集めた命の波動がルシファを更にパワーアップさせたらしい。そんなケオス=マキナ達の会話を聞いて聖哉は顔を歪めていた。


「何と言うことだ」

「や、やっぱり聖哉も不安よね! こんなの復活させて本当に良かったのかしら?」

「いや……前の魔王はゼノスロードという名前だったのだな。初めて知った。忘れないようメモしておこう」

「!! 今はそんなこと、どうでも良くない!?」


 まぁ私も知らなかったけど……ってか聖哉ってば呑気な顔して、ちゃんとルシファ=クロウのステータス見たのかな!? 今までにない程、適当すぎる!!


 私が落胆している最中、ルシファ=クロウはゆっくりとこちらに歩いてきた。ロザリーが叫ぶ。


「ルシファ=クロウ! よくぞ復活してくれた! 人類と悪魔を、竜人から救ってくれ!」


 だがロザリーを無視するように通り過ぎると、イレイザとケオス=マキナに近付いた。ケオス=マキナがロザリーをなだめるように手をかざしている間に、イレイザが恭しく頭を垂れる。


「ゼノスロード亡き今、我ら悪魔はルシファ=クロウ様を主とし、忠誠を誓います」

「……そうか。魔王ゼノスロードは滅びたのか」


 冷たく、それでいて威厳に満ちた女帝のような声だった。イレイザが、かしづきながら答える。


「ルシファ様が封印されている間に、ゼノスロードは竜人達に敗れたのです」

「あの魔王が竜人如きに破れたと?」

「今このゲアブランデは伝説の聖剣イグザシオンの担い手、神竜王マッシュ=ドラゴナイト率いる竜人共の支配下にあります。現在も奴らは我らの領土に……」


 イレイザがパラドゥラに結界内に侵入された現状を、ルシファ=クロウに告げていた。やがてルシファは冷ややかな目を建物の扉に向けた。


「もう少しこの世界のことを知りたいが……それは、その竜人を排除してからにしよう」


 ルシファの言葉に悪魔達が「おおおっ!」と色めき立つ。貫禄ある歩みと共に、ルシファは悪魔達を連れて扉を開き、外に出て行く。ロザリーや人間の幹部達も慌てて後に続いた。


 ――な、何だか頼もしい感じ! 聖哉よりルシファの方がよっぽど勇者みたいじゃない!


「聖哉! 私達も行きましょう! 悪魔なんかに負けてられないわ!」

「行っても良いが、俺は戦わんぞ。ルシファ=クロウの戦いを安全な場所に隠れつつ、こっそりと見ているつもりだ」

「いやそれ、どんな勇者!? とにかく外に行こうよ!!」

「ならば、その前に最終確認だ。……コルクは本当にいらないのだな?」

「いらねえよ!!」


 私はまるでやる気のない聖哉の手を取り、ルシファの後を追ったのだった。

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