第46話 ご両親
~ 某日 後輩宅 ~
男「おっ、お義父さん! 娘さんを僕にください!」
後輩父「お前なんかに娘をやれるか!」バン
男「うっ…」
後輩父「…………というやり取りを、人生で一度はやってみたかったんだ」
男「……え?」
後輩父「温泉の件だろう? 娘から聞いているよ。うん、良いんじゃないかね。行ってきなさい。若い内は経験だよ。旅行なんて滅多にない機会だ、良い勉強になるだろう」
男「は、はい……」
後輩父「ふふ。見てくれだけで男を選ぶような娘には、私は育てていないからね。きっと君は良いヤツなのだろう。娘をよろしく頼むよ」
男「お、お義父さん…」
男「すみません、晩御飯までご馳走になってしまって」
後輩母「何を言っているのです。もう家族ではないですか、遠慮なんてしないでください」
後輩「ちょ、お母さん!?」///
男「き、気が早すぎますよ、そんな、家族だなんて…」///
後輩父「……おっと、そう言えば」ポン
男・後輩「?」
後輩父「今日、私たちはこれからお泊りに行く予定なんだった」
後輩「はあ!?」
後輩父「そうだよな? 母さん」
後輩母「ああ、そう言えばそうでしたね。すっかり忘れておりました」
後輩「ちょ、初耳だよ!」
後輩父「仕方がないだろう、今思い出しだんだから」
後輩「ええー…」
後輩父「男くん」
男「は、はい」
後輩父「今日はもう遅いから我が家に泊まっていきなさい。タオルとか寝巻とかは家にあるものを好きに使ってくれて構わないから。いいね?」ズイ
男「うっ…。は…はい」
後輩父「うんうん。では我々は早速行くとするよ。良い夜を」ソソクサ
後輩母「後輩ちゃん、男さん、おやすみなさい」ソソクサ
男「……」
後輩「……」
男・後輩「ええー……」
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