愚痴っぽい人に対するイライラは、人助けだと考える
職場でもプライベートでも、愚痴っぽい人はいるものです。
愚痴を言われるのが好きという人は少ないような気がしますが、例外らしきものに出合ったことがあります。
以前時々行っていたスナックのママさんは、お客さんが愚痴を言い始めると、待ってましたとばかり目を輝かせ身を乗り出して聞き始める人でした。
「なんであのママさんはあんなに愚痴を聞くのが好きなんだろう」と思いましたが、どうも愚痴を聴くのが商売だと思っているようでした。「お客さんが愚痴を言い始めたら商売のチャンス」と考えていたのかもしれません。
ですから、愚痴そのものに興味があったというよりも、愚痴をよく聞いてあげることによってそのお客さんがたくさん通ってくるようになることに興味があったのでしょう。スナックのママさんというのは、そういう人でないと勤まらないのかもしれません。
スナックのママさんとお客さんという関係でなくても、そういう場合はあるのかもしれません。
愚痴をよく聞くことによって、その相手は自分のことを頼りにしてくれるようになり、もしかしたらいろいろな情報を教えてくれるかもしれません。また、将来なにかの時に自分の味方になってくれるかもしれません。
そういう功利主義的な考えでなくても、相手が愚痴を言うことにより心の負担が軽くなり心理的にいくぶんかでも救われるならば、それはそれで意味があることです。
「多少は人助けになっているかもしれない」と考えておけば、そんなにイライラしないでもすみます。
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