照準器の種類
今回はサイトの種類についてお話しします。
通常のものと光学照準器、どちらもまとめてやりますね。
(1)
まずは、一般的にアイアンサイトと呼ばれるものから。
これは銃本体に最初から備え付けられていたりする、鉄製のサイトの全般を言います。
最近は材質が変わって鉄じゃなくなったりもしてますけど、一応それでもアイアンサイトと呼びます。
また、アイアンサイトも複数の種類に分けられるので、それについて解説していきますね。
「オープンサイト」
本来は凹型の照門、リアサイト部分を指す言葉なのですが、凸型の照星と凹型の照門を合わせて言う場合もあります。
こういった感じで、銃の情報はかなり曖昧なので、多少崩して覚えてもらっても差し支えはないと思います。
ネジなどで位置の調節が可能なものは、アジャスタブルサイトとも呼ばれますね。
「ピープサイト」
アパーチャーサイトとも言いますが、日本ではめったに使われていないそうなので、ピープサイトで覚えてもらって構いません。
これは照門が凹型ではなく、丸い穴が開いたタイプですね。
最近の銃はこれが折りたためたりするようになっています。
精密狙撃や、中程度の距離での射撃時に適していますが、穴から覗くので、至近距離ではやや使い辛いかもしれません。
「ゴーストリングサイト」
ピープサイトの穴を大きくしたものです。
あのサイトの弱点である至近戦に対応させたものがこれになります。
穴が大きくなったため、素早く照準出来るようになりましたが、かわりにピープサイトほど精密な射撃は出来なくなっています。
至近距離での戦闘重視のサイトですね。ショットガンなんかにもついてるのを見ますよ。
「バックアップサイト」
形は特に決まっておらず、光学照準器が使用できなくなった場合に、代わりに使用するサイトの事です。
多くはアイアンサイトでしょうね。
最初からバックアップ用に作られ、普段は折りたためるようになっているサイトもあります。
(2)
ここから先は、オプティカルサイトの解説です。
いわゆる光学照準器ですね。
「テレスコピックサイト」
簡単に言ってしまえば、スナイパーライフルの上についてるあの高倍率のスコープの事です。
たんにスコープというと、大体がこれを指す場合が多いでしょうね。
覗くと見える、十字やT字の線は、照準線、またはレティクルと言います。
レティクルはものによって違い、いろんな形があります。よく見るのは十字型の線ですね。
至近距離でも狙えなくはないですが、長距離狙撃以外では使いにくいです。
予備の銃か、近距離用のバックアップサイトを準備しておくといいかもしれませんね。
「ダットサイト」
赤い点をレンズ内に映し出す光学サイトです。基本的には無倍率ですが、低倍率のタイプも存在します。
光点は、LEDなどの光源からハーフミラーのレンズにダットを投影し、映し出されています。
構造上電源が必要な物ではありますが、一部はトリチウムや自然光を取り込むなどして、電源不要で光点を映し出すタイプのダットサイトもあります。
光点を目標に合わせるだけでいいので、かなり素早い照準が可能になり、発光しているため夜間でも狙いが付けられるという利点があります。
ただ、先ほど言った通り電源、電池などが必要だったり、レンズが割れてしまえば使えなくなるので、バックアップ用のサイトが必要だったりと不便な点ももちろんあります。
ダットサイトは2種類に分けられ、レンズが筒形の外装に覆われたものが、チューブダット。レンズが剥き出しのものがチューブレス、またはオープンダットサイトです。
チューブダットサイトは頑丈でレンズが汚れにくいですが、重く値段も高くなります。逆にオープンダットサイトは、レンズが剥き出しなので破損しやすいですが、軽量で価格も抑えられます。
ちなみに、発音の問題なのでダットでもドットでもどちらでもいいと思いますよ?
「ホロサイト」
ほとんどダットサイトと同じですが、こちらはレーザーホログラムを使用し光点を浮かび上がらせているので、少しならレンズが破損したり汚れていても支障なく使用可能です。
「ブースター」
マグ二ファイアとも。
ダットサイトなどの後ろに設置し、無倍率のサイトに倍率を与えるものです。
これだけだとレティクルのない低倍率スコープのような感じですね。ワンタッチで着脱可能だったり、邪魔にならないように使わない時は横に倒したりできる機能が付いたものが多いです。
「レーザーサイト」
レーザー光を照射して、光点を標的に投影するサイトです。
映画でもおなじみでしょうねこれは。
レーザーの線は普通見えませんが、煙や霧の中だとはっきり分かるくらいレーザーが見えてしまう場合があります。
可視光だと相手に照射したとき気付かれてしまう場合があるので、暗視装置を併用した場合のみ見る事の出来る、赤外線を使ったIRレーザーを使用したレーザーサイトもあります。
こうした光学サイトは赤色の点や線がよく映像の中で出てきますが、赤と決まっているわけではなく、色のパターンは複数あります。
最近では暗闇でも視認しやすい緑が人気のようですね。
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