3.表裏一体の末裔たち-2

 エルファンは、摂政のつかいに案内され、エレベーターで上階へと向かっていた。

 地下の近衛隊員たちのことは、勿論、殺していない。

 彼らが王族フェイラの『秘密』を知ったところで、鷹刀一族には、なんの不利益もないのだ。無用な殺生はすべきではないだろう。『秘密』の漏洩で困るのは、王族フェイラである。せいぜい、摂政が頭を悩ませればよいことだ。

 だから、すぐに『冗談だ』と告げて、低く嗤った。

 しかし、近衛隊員たちは無様ぶざまなほどに震え上がり、一番若い隊員などすっかり腰を抜かしていた。摂政はといえば『恩を売りつけられたのかと思いましたよ』と、雅やかに返してきた。一考の余地はありましたのに、と暗に含ませた、惜しむような声色であった。

 ……エルファンの遊び心は、どうやら、誰にも理解してもらえなかったようである。

 やがて、エレベーターが止まり、緋毛氈ひもうせんの敷かれた廊下に降りた。

 貴人の棲み家など、どこも似たようなものなのかもしれないが、なんとなく〈ムスカ〉が潜伏していた、あの菖蒲の館に似ている。そんなことを思いながら、つかいの背を追っていくと、連れて行かれた場所は、金箔で縁取られた白塗りの扉の前であった。

 既視感のある装飾に、エルファンは嗤笑する。

 その声に、つかいの者が何ごとかと顔を強張らせつつ、「こちらです」と告げた。

「案内、ご苦労だったな」

 軽く礼を述べると、エルファンは漆黒の長い裾をはためかせる。そして、つかいが取っ手に手を掛けるよりも先に、自ら扉を開いた。



 足を踏み入れた瞬間、純白の世界が広がった。

 部屋を覆う白壁は、高い天井から燦然と降り注ぐシャンデリアの光によって、より一層、しろく輝く。複雑な綾模様を描く、毛足の長い絨毯は、織り込まれた金糸によって、時折、光の筋が走っていくかのように煌めいた。

 目に映るものすべてが白く、エルファンは遠近感を失いそうになる。天上の国にでも迷い込んでしまったのかと錯覚しそうな、この部屋の名を、彼は最近、覚えたばかりであった。

「『天空の間』――か」

 魔性の美貌を閃かせ、静かにひとつ。

 菖蒲の館で〈ムスカ〉が王族フェイラの『秘密』を告げた部屋も、『天空の間』であった。

『神に祈りを捧げ、神と対話するための部屋』であるのだと、もと貴族シャトーアのメイシアが説明してくれた。貴族シャトーア王族フェイラなら、自分の屋敷に、ひと部屋は作るのだとか。

 それを踏まえ、〈ムスカ〉は『神との密談の場』だと揶揄した。『〈七つの大罪〉の頂点に立つ〈〉は、防音のよく効いた天空の間で〈悪魔〉たちと会っていた』――と。

 地下牢獄から、天上の国に河岸かしを変えるとは、摂政も、また随分と極端なもてなしをするものだと、扉の前では思わず嗤いがこみ上げた。しかし、『表』と『裏』の王家の者の対面密談の場として考えれば、存外ふさわしいのやもしれぬ、などとエルファンは思い直す。

「おや、『天空の間』をご存知でしたか」

 奥のほうから、ゆったりとした雅やかな声が流れてきた。鷹刀一族の持つ、魅惑の低音とは声質が異なるが、人を惹きつけてやまない、蠱惑の旋律である。

 金の縁取りで装飾された純白のソファーに、ひとりの貴人が腰掛けていた。部屋に溶け込むような、金刺繍の施された白い略装姿だが、髪と瞳は闇に沈むように黒い。

『太陽を中心に星々が引き合い、銀河を形作るように。カイウォル殿下を軸に人々が寄り合い、世界が回る』――そんな言葉で語られる、摂政カイウォル、その人である。

 年の頃は、長男のレイウェンと同じくらいか。エルファンにとっては、まだまだ若造であるが、盛りを過ぎた我が身を鑑みれば、油断ならない相手ともいえる。

 繊細で美麗な容姿に、冷静で明晰な頭脳。加えて、見る者に強烈な畏敬の念をいだかせる、不可思議な魅力。

 天に二物も、三物も与えられた王兄は、王族フェイラという選民意識の強さが鼻につくが、為政者としては先王よりも、よほど有能であると、貴族シャトーアの藤咲家当主ハオリュウも認めるほどだ。

 しかし、唯一、〈神の御子〉の外見を持たないがゆえに、彼には王位継承権がない。

 エルファンは黙って奥に進んだ。

 カイウォルにしても、特に言葉はない。

 既に名も素性も承知している以上、互いに挨拶など必要ないと判断したのだ。このあたり、ふたりは似た者同士であるのかもしれなかった。――ただし、同族嫌悪となるであろうが。

「かつて『鷹の一族』と呼ばれた一族の話を思い出しましたよ」

 部下の近衛隊員たちの愚から、先手を取ることの重要性を学んだのだろうか。

 エルファンが向かいのソファーに座るや否や、カイウォルが口火を切った。柔らかな語り口であるが、黒い瞳は蔑むような色合いを帯びている。

「ほう」

 エルファンは胡乱げに片眉を上げた。

「王家とは縁故ある一族です。何しろ、この国の創世神話にうたわれし、古き一族なのですから」

 カイウォルは自分の口元に指先を当て、雅やかにくすりと笑う。そして、おもむろに、創世神話をみ上げた。


 この国には神がいる。

 輝く白金の髪と、澄んだ青灰色の瞳を有する、天空の神フェイレン。

 神は、この地を治めるために、王族フェイラを創り出した。

 王族フェイラの血筋には、時折り神の姿を写した赤子が生まれる。彼の者こそが国を治める宿命を背負った王である。

 王は、天空の神フェイレンの代理人。

 地上のあらゆることを見通す瞳を持ち、王の前では、どんな罪人も自らの罪過を告白せずにはいられない――。


「神話に出てくる『罪人』。彼こそが『鷹の一族』の者であり、鷹刀一族の始祖ですね」

 居丈高に、カイウォルが告げる。

 なるほど、と。エルファンは思った。

 王族フェイラの『秘密』を知る鷹刀一族のことを、カイウォルは蔑ろにできない。故に、創世神話にうたわれるほどの由緒ある一族であると、ひとまず認めた。だが一方で、貴種である王家とは身分が違うと、貶めようとしているのだ。

 如何いかにも、高貴な人間の考え方だ。

「創世神話の『罪人』か。――ああ。確かに、鷹刀を指すのだと聞いている」

 エルファンは低く喉を鳴らした。

 平然と受け答えているが、その言い伝えは、実は先日、知ったばかりである。

ムスカ〉は王族フェイラの『秘密』を明かす際、話の途中で息絶えたときの保険として、ルイフォンに記憶媒体を託した。その中身は王族フェイラの『秘密』のみならず、〈悪魔〉の〈ムスカ〉が知り得た、ありとあらゆる情報の宝庫であり、くだんの創世神話のいわれもまた記されていたのだ。

「つまらぬことを言うな」

 情報を与えてくれた〈ムスカ〉に感謝しつつ、エルファンは余裕の顔で一笑に付した。

「『供物』として飼われていた先天性白皮症アルビノ王族フェイラの祖先は、警護役であった鷹刀の祖先の『記憶を読み取り』、いにしえの王朝への謀反の『罪』をあばいた。そして、密告されたくなければ、手を組むようにと迫った」

 エルファンは憎悪を込めて、一段と低く、声を響かせる。

「それが、現王朝の始まりだ。故に、『罪人』の記述が神話に残された。それだけのことだ。鷹刀が罪人なら、共にいにしえの王朝をたおした王族フェイラも罪人だろう?」

 もともと、この創世神話は、王族フェイラの悪意に満ちているのだ。武功を挙げた鷹の一族が、王族フェイラを差し置いて民心を集めぬようにと、あえて『罪人』と記し、蔑みの対象としたのだから――。

「どうやら、鷹刀一族が、古き伝承を語り継いでいることは確かなようですね」

 カイウォルは、あくまでも高飛車な態度は崩さず、演技じみた仕草で感嘆の息をついた。

「ふむ。王族フェイラの『秘密』を知る我が一族が、『もうひとつの王家』であることを疑っていたのか」

 やや呆れたようにエルファンが口を開けば、カイウォルは美麗な眉を不快げに寄せる。

「鷹刀一族は、『〈にえ〉として、王家に仕えていた』と伝え聞いております。それが、『裏』の王家などと言われても、私としてはどう捉えたらよいものやら……」

 すっと目を細め、カイウォルは含み笑いを漏らした。〈冥王プルート〉の『餌』の分際で、おこがましいというわけだ。

 実に王族フェイラらしい、高慢な仕草だった。

 しかし、エルファンが気をたかぶらせることはなかった。それどころか、王位継承権を持たない王兄が、現在の王家を唯一無二と主張するさまなど、彼の目には滑稽だとしか映らなかった。

「くだらない創世神話まで持ち出して、そんなに躍起ムキにならなくともよいだろう。王族フェイラの立場からすれば『もうひとつの王家』などを認めるわけにはいかないことくらい、私だって承知している」

 口の端を上げ、低く喉を震わせる。

 白い部屋の中で、異質な黒い正装の肩が揺れた。それはまるで、エルファンを中心にくらい闇が広がるかのよう。

「神話など無意味だろう? 神などというものは存在しないのだからな」

「何を言いたいのですか?」

『神に祈りを捧げ、神と対話するための部屋』である天空の間で、堂々と神を否定するエルファンに、カイウォルは蛮族を見る目で問う。

「そのままの意味だ。白金の髪、青灰色の瞳を持つ〈神の御子〉の姿は、先天性白皮症アルビノによるもの。神に選ばれた人間だからではない。――だが」

 エルファンは、意味ありげに言葉を切った。

 漆黒の眼差しが、同じ色合いを持つカイウォルの瞳を捕らえる。

「創世神話の記述のために、この国では、黒髪黒目の人間は王にはなれない」

 純白の空間に、ぽとりと落とされた、墨のような低音。

 そのひとことがカイウォルを指すことは、説明するまでもなかった。

 刹那。

 時が凍りつく。

 カイウォルの黒いまなこは見開かれたまま、動きを止める。

 ――エルファンは思う。

 王兄カイウォルにとって、創世神話は呪詛でしかないだろう。どんなに天賦の才があり、それを超える努力があったとしても、彼は決して王にはなれないのだから。

 故に、たとえ鷹刀一族を貶めるためであっても、彼が創世神話を口にすることは屈辱であるはずだ。

「……私に、何か思うところがおありのようですね。ですが、そのような話をするために、この場を設けたわけではありません」

 黒髪をさらりと払い、カイウォルは冷ややかに告げた。揺さぶりをかけられたのだと気づいたのだ。

 けれど、激昂はしない。それが、カイウォルという人間の矜持のようだった。

「そうだな」

 エルファンは素直に引いた。創世神話昔話の解釈談義は、カイウォルの人となりを知るためのよい余興ではあったが、本題ではない。

「話を戻しましょう」

 仕切り直しだと、カイウォルが声を上げた。

 正面から向き合えば、大柄な鷹刀一族の直系であるエルファンと比べ、カイウォルは頭ひとつ分とまではいわないものの、明らかに目線が低い。しかも、親子ほどにも年齢に開きがある。

 しかし、命じる者の口調だった。

「先ほど、あなたは地下で『王族フェイラの『秘密』を外部に漏らされたくなければ、鷹刀一族から手を引けと、警告に来た』と言いましたね」

 それを言ったのはカイウォルだ。エルファンは否定はしていないが、肯定もしていない。だが、混ぜ返したところで、話が滞るだけなので曖昧に頷いた。

「口外して構いませんよ」

 雅やかな微笑を浮かべ、カイウォルは断言した。

王族フェイラの『秘密』など、好きに広めるがよいでしょう。凶賊ダリジィンの言うことなど誰も信じやしません。信じたところで、『人の心が読める』となれば、それはそれで王の神性が高まるというものです。王家としては、何も困ることはありません」

 蠱惑の旋律が、柔らかに告げる。澄ました美貌は、むしろ優しげで、彼の言葉をきちんと聞いていなければ、交友を深めたいと言われたのかと勘違いしそうだ。

 そう来たか――と、エルファンは無表情に受け止めた。

 実のところ、王族フェイラの『秘密』をちらつかせたところで、まるきり相手にされない可能性は充分に考えていた。だが、ふたりきりでの対面に応じたので、少しは効果があったのかと期待していたのだ。

「ふむ。では、王が先天性白皮症アルビノだの、クローンだのと言われても構わぬと」

 王の神性をけがす話題なら、貧しい平民バイスア自由民スーイラたちが好むだろうと匂わせ、嘲りを含んだ口調で探りを入れる。

「そのようなことを吹聴すれば、不敬罪だと咎められ、窮地に陥るのは鷹刀一族のほうですよ。この国を治める、王家の力を侮らないでいただきたいですね」

 カイウォルは澄ました顔で答え、ゆったりとした声で続けた。

「王家と鷹刀一族には、不干渉の約束があるとのことですが、それは、先王陛下による個人的な約束です。現在の王家とは、なんの関係もありません。そもそも、それは〈にえ〉についてのみの約束でしょう?」

「勝手なことをぬかすな」

 エルファンは不快げに顔をしかめるが、それはあくまでも演技である。

 カイウォルの弁は、まったくもってその通りなのだ。『王家は、不干渉の不文律を犯した』などと、エルファンは地下で憤慨してみせたが、あれは単に、カイウォルと直接、話をつける場を設けるための、いわば言いがかりだった。

 なので、対面の叶った今となっては流してよい話なのだが、王族フェイラのカイウォルにしてみれば、凶賊ダリジィン如きに非難され、気分を害していたらしい。捨て置くことはできなかったようだ。

「先王陛下と鷹刀イーレオの関係が特別だっただけです。――王位を継ぐためだけに作られたクローンである先王は、周りからの愛情に恵まれませんでした。そんな彼の孤独を埋めるように、イーレオは教育係として近づき、歓心を得て、鷹刀一族に肩入れさせただけです」

 すげない物言いに、エルファンは苦笑した。

 カイウォルにとって、先王とは父親だ。冷淡な態度から察するに、不仲であったという噂は本当らしい。〈神の御子〉として生まれることができなかったカイウォルには、〈神の御子〉であるからこそ生をけたクローンの父王は受けれがたいものということか。

 とはいえ、そもそも『人の心が読める』能力を持った相手と、仲良くやれるほうが奇特なのかもしれない。そう考えると、イーレオは偉大といえるのだが、あの父ならば、さもありなんと、エルファンは思った。

 ともかく。

 父親同士が不干渉の約束を交わしたのと同じように、エルファンとカイウォルの間で、不干渉の約束を取りつける。

 もっとも、カイウォルの性格では、不干渉の『約束』は不可能であろう。

 だから、『牽制』なり『脅迫』なりで、カイウォルを黙らせる。――これが、エルファンに課せられた命題であり、事情聴取に応じた目的だった。

 真の『交渉』は、これからだ。

 エルファンは不敵な笑みを浮かべ、しかし……と、カイウォルを見やり、首をかしげた。

 この天空の間は、密室だ。

 隠しカメラはあるかもしれないが、人が隠れている気配はない。武の達人であるエルファンがその気になれば、カイウォルの命など一瞬で奪える。

 防音のきいた部屋で、凶賊ダリジィンとふたりきり。一国の摂政の行動としては、あまりにも不用心ではないだろうか。

 何故だ?

 部屋に案内されたときは、王族フェイラの『秘密』を外部に漏らさぬためだと考えた。しかし、カイウォルは『秘密』が知られても構わぬと言う。

 エルファンが本能的な危険を感じたとき、カイウォルの蠱惑の声が響いた。

「あなたからの話は、もうよいでしょう。――そろそろ、私の話をさせてください」

 人を惹き寄せてやまない微笑が、エルファンを強引に捕らえる。

「あなたもご存知の通り、私は〈ムスカ〉の名で呼ばれる、〈七つの大罪〉の〈悪魔〉の行方を探しております。ですが、実はもうひとり、探している〈悪魔〉がいるのです」

 カイウォルの言葉を聞いた瞬間、エルファンの脳裏に『セレイエ』の名が浮かんだ。

 心臓が、どきりと跳ねる。

 握りしめた掌の中で、汗がにじむ。

 しかし、常からの無表情は伊達ではなく、エルファンの氷の美貌は揺るがなかった。何食わぬ顔で「ほう」と相槌を打つ。

 案の定、カイウォルの次の台詞は、予想通りのものであった。

「〈サーペンス〉の名で呼ばれる〈悪魔〉。――あなたの娘である、鷹刀セレイエを探しています」

 カイウォルは、鷹刀一族がセレイエを匿っていると疑っている。今までは、表立って探している素振りを見せなかったが、身内であるエルファンとの対面を好機と捉え、直接、尋ねることで探りを入れる策に出たのだろう。

「セレイエは、確かに私の娘だが、〈七つの大罪〉に加わった時点で絶縁している。――鷹刀にとって、〈七つの大罪〉は仇のようなものだからな。もう十年近く、消息を知らん」

「そうですか。もしや、実家に身を寄せていたら、と思ったのですが……」

 わずかに眉を寄せ、カイウォルは深い溜め息をつく。憂いを帯びたような顔に、エルファンは胸騒ぎを覚えた。

「すまぬな」

 セレイエの話題を切り上げようと、エルファンは短く発する。しかし、カイウォルは被せるように告げた。

「鷹刀セレイエは、〈神の御子〉の男子を産みました」

「!」

 エルファンは息を呑んだ。

 その事実を、まさかカイウォルのほうから明かしてくるとは、想像もしていなかった。

「名前は、ライシェン。現女王を退け、玉座に就くべき真の王です。――なのに、彼女は子供を連れて、王宮から姿を消しました。子供を奪われると思ったのでしょうね」

 最後のひとことは、セレイエを思いやるような優しい響きをしており、軽く伏せられたまぶたに、やるせなさを感じる睫毛まつげが並ぶ。カイウォルをよく知らない人間には、まるきりの善人にしか見えない振る舞いだった。

 エルファンには、カイウォルの意図が分からなかった。

 だが、この対面の場に、密室天空の間を選んだことだけは納得した。『ライシェン』は、外部に漏れてはならない存在だ。

「この件は、勿論、国家の機密事項ですが、他でもない、あなたの娘のことなので、お話しいたしました。――しかし……」

 ゆるりと。カイウォルの顎がしゃくり上げられた。

 雅やかでありながらも禍々しく、この国に君臨する貴人は嗤う。

「あまり、驚かれていませんね。――そうですか。既に、ライシェンのことを、ご存知だったのですね」

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