十月桜編〈bathing ribbon〉

 ――ほの明るい部屋の中、金色の髪と桜色の長い髪が重なり、ベッドの上でうねっていた。

 

「さくら……」

「フローラ……」


 フローラは目をつむり、仰向けになってその豊満な胸をさくらの眼前にさらす。


 チュ……

「んんっ……」

 さくらがその先端のサクランボを、小鳥がついばむように唇を尖らせてつまみ上げる。

 同時にさくらの左手がフローラのわき腹に触れ、その柔肌を確かめるように撫で上げる。

「ああ……」

フローラの喉から嘆息が漏れる。


「なめらかでとってもきれいな肌だわ。……素敵」

「そんな事……さくらこそ雪のように白い肌じゃないか。悔しいが裕貴の言う通り、傷痕すら時代を経た大枝垂れ桜のようで、心底うらやましいと思う」

 そう言ってフローラはさくらの鎖骨を指でそっとなぞる。

「んくっ! ……本当? フローラ」

 さくらがフローラの愛撫に身を震わせながら問い返す。


「ああ」

「ありがとうフローラ」

 

「ん……」

 さくらがフローラの唇をふさぐ。


 ピチャ……チュクッ……。


 水滴が滴るような音を立てながら、二人は互いの唇を触れ合わせて、互いの存在を膨らませようと、口の中で主張しあった。


 だが、さくらの舌技に先に白旗を上げたのはフローラだった。

 下になったフローラが、さくらの形の良いバストを、下から持ち上げるように触り、親指でその先端を転がし始めた。


「ん……あふっ!」

 その愛撫にさくらが耐えかね、重ねたままの唇の間から吐息を漏らす。


 その仕返しに、さくらはフローラの足の間に、自分の太ももを割り入れ、フローラのバストに触れていた左手を下げ、そのままゆっくりと撫でながら骨盤にを押さえる。

「フローラはどうかしら?」

「え?」

 さくらはそいう言うと、フローラの骨盤の尖った部分を、爪先でかるくひっかき始めた。


「Oh! Ahaaaaaa!!」

 電撃が走るような、むず痒い寸前の未知の快感がフローラの背筋を走り、素のままの声を上げてしまう。


「うふふ……ビンゴね♪」

 ビクンビクンと震えるフローラを見て、さくらが勝利宣言をする。


 腰から這い上がった快感が後頭部に到達し、その余韻を残したままフローラが反撃を試みる。


「くっ! ……ならば」

 フローラは下からさくらの上半身を抱きかかえ、さくらの右の脇の下へ顔を入れた。


「え? 何?」


 そしてそのままさくらの脇の柔らかい部分を甘噛みした。

「ん、……っでもそんなにでもな……ひゃあああっ!!」


フローラは甘噛みしたまま、先ほど知ったさくらの弱点、すなわち背筋を腰のあたりから肩甲骨の間を、なぞるように指を這わせた。


「あうっ……いやっ!」

 フローラの指から逃れようとさくらは身をよじるが、ぶら下がる様に上半身を抱えられたうえ、脇を甘噛みされていて力が入らないまま無様にもがく。



「あくっ……やめっ……フッ、フローラ!!」

 フローラに下からぶら下がられては、体格と体重差の分さくらには抗うすべなく、さらに背筋を責められる。


「…………(クスッ)」

 甘噛みされたさくらの脇から、フローラの微笑が漏れる。


「んあっ! ……ああっ………だめっ!」

 さくらがギブアップするかに見えた瞬間、さくらがそれでもフローラの髪に乗らないよう気を遣いながら、フローラの後頭部を左手で掴む。


 ………?

 フローラが怪訝に思った瞬間、さくらがフローラの左に強引に顔を寄せて脇から引きはがし、そのままフローラの耳をんだ。


「Noo!!」

 フローラは叫ぶが、さくらはまるで甘いキャンディでもしゃぶるかのように、フローラの耳朶じだを舌先で愛撫した。


「Ah……Ahaaa………N……No! …Ahaaaaaaaaaaaaaa!!」


 フローラは脳髄にダイレクトに伝わる快感に抗えず、全身を震わせながらついに達した。


「フローラ……」

 チュ……。

 ぐったりしたフローラの顔を愛しそうにさくらが見つめ、優しくキスをする。


「「…………………………」」

 しばらく互いの息遣いを感じつつ押し黙り、余韻に浸る。


「……優しくないじゃないか」

 顔を真っ赤にしたフローラが、小さい子供の様に抗議する。

「じゃあこの先へ進んでみる? そうしたらもっと優しくできるかもよ?」


「………いや、いい。真性の両刀使いバイセクシャルになりそうだ」

「そう? さくらは未体験だからちょっと興味あるかも」


「勘弁してくれ」

「ふふ、分かったわ。……でもビックリ。この時代は同性婚が認められているんでしょう?」


「ああ、十年くらい前か。人口問題の解決策の一つとして、同性婚があちこちの国で認められるようになったんだ」

「ふうん、そうだったんだ、だからフローラはさくらのお誘いに乗ったのね? ……さくらの生まれた時代じゃ考えられなかったわ」


「まあ、その際は同性カップルは養子を迎えなければならないとか、国によって

細かい規律の違いはあるが、大体世界的な流れになっているな」

「そっか、じゃあお互いにゆーきにフラれたら結婚してみよっか」

 

「残念だが……」

「え~~? どうして?」


「オレ……私は卒業して社会にでたら、世界中の桜を調べて見るつもりだ。日本とアメリカしか行けない伴侶はついてこれないだろう」

「ぶ~~……残念。でも、そんな生き生きして輝いてるフローラが大好き」

 さくらがそう言うと、そのままフローラの胸に顔をうずめた。


「ふ、私の心が欲しいなら裕貴を諦めてくれ」

「それは別腹」

「別腹?……………」

 フローラがその意味を考え込んでいると、さくらがフローラの唇を指でなぞる。

 それが裕貴に告白し、強引に唇を奪った時の事を指しているのだと思い出す。


「「………………………ぷっ」」

「ふふふ」「ははは」

 お互いに顔を見合わせた後、同時に吹き出して笑い出す。


「…………なぜだ?」

 そして動悸が収まった頃、フローラがふいに口を開いた。


「ん? 何が?」


「なぜ私に優しくする? 私はさくらのライバルじゃないのか?」

 フローラは自身の胸の上に乗るさくらに視線をやる。


「……ねえフローラ。失恋はした事ある?」

 質問で返すさくら。


「……? いいや、“好き”という感情を抱いた事はあるが、異性を恋愛対象として“愛した”のは、裕貴が初めてだ」

 戸惑いつつフローラがさくらの切り返しに丁寧に答える。


「さくらはあるわ。……何回もね」

「それはどういう事だ?」

 フローラは裕貴に自殺の理由を聞いていたが、複数回とは聞かされておらず聞き返す。


「さくらは眠っている間、物心ついた時から電車に飛び込むまでの人生を、数え切れないほど繰り返し経験したわ」


「!!」

 フローラは驚いた。


「……最初の内はなぜ死んでいないのか、訳が分からずオロオロしながら無為に過ごしていたわ。けどそのうちに感覚がマヒしたのか、別の自分が出現して、自分を後ろから見ているような感覚に陥ってきたの」


 ――Dissociative Disorders(解離性障害)


 裕貴、雨糸とブルーフィーナスのA・Iのストレージをハッキングし、“010”ひなぎくの人格パラメーターを改変した後、精神学を復習している際に目についた単語をフローラは思い出す。

 それは強いストレスにより、人格が解離(分裂)し、ストレスから自己を守ろうとする防衛本能だと知った。

 その際形成された別人格が元人格と入れ替わって、言動を表面化させると多重人格障害とされる事もその時知った。


「……そのせいかしら? あまりに多くの自分の失恋をリピートしたせいか、AlphaA・Iさくらのログを見ている間も、フローラの恋も自分の事のように感じて、心を痛めていたのよ」

 そんな事をフローラが思い出している間、さくらは自分の心情を滔々と語る。


「ではさっきの涼香の告白も……」

「そう、応援してあげたいと思ったわ」

「でもそれではさくらは……」

 自分の気持ちはどうなる? フローラはそう言いかけるが言えなくなってしまう。 


「ふふふ、そうね。本当は壊れているのはさくら。涼香は二つの感情に引き裂かれそうになっているだけで、“まだ”壊れていないわ」

 つぐんだ言葉をさくらは事もなげに言い、涼香の現状も正確に把握していた。


「……さくら」

「そんな目で見ないでフローラ。絶望しかなかった結末を変えてくれた裕貴には、本当に感謝しているし愛してるわ。そんな自分の気持ちももちろん大事にするつもりだけど、それを誰かを不幸にしてまで押し通したりしないわ」

「なぜだ?」

 そう言われてなお、フローラは聞かずにはいられなかった。


「…………フローラ。桜の中には実ができない種類があるそうね?」

 フローラの体から離れ、左隣に右手を枕にして寝そべったさくらが、そのオッドアイの瞳から虹彩を失わせつつ力なく聞き返す。 


「え? ……あっ、ああ。一般に栄養繁殖の接ぎ木、つまりクローン繁殖した個体同士、つまり身近な所ではソメイヨシノ同士では実が着かないが、他の相性の良い別品種の桜があれば実が着く。だが、品種改良が進み、“めしべ”が葉化ようか……葉に変異した“一葉イチヨウ”や、“普賢象フゲンゾウ”とか、雄しべや雌しべがすべて花弁化したり、二段咲きになった桜、例えば“梅護寺数珠掛桜バイギジジュズカケザクラ”や“鵯桜ヒヨドリザクラ”など、雌しべはおろか雄しべすら不稔性に変異して、もうクローン繁殖でしかDNAを残す事が出来なくなった品種がある」

 そんなさくらのただならぬ雰囲気を察し、その先を聞くのが怖くなって、フローラはいささか饒舌に説明してしまう。


「……ねえフローラ。そんな桜に一体未来はあるのかしら?」

 その素人には難解な説明を理解したのか分からないまま、さくらが問い返す。


「さくら……まさか!」


「さくらは、……子供が産めない体なのよ」


 „~  ,~ „~„~  ,~


 ――部屋に帰り、涼香が布団に潜り込み、先ほどの告白に今更赤面し、悶々としていたら、静かだった一葉ひとはが突然喋り出し、明日の日曜日にみんなでプールに行く計画を話し始めた。


「――ていう事で、女性陣の水着は涼香が見立てて」

「へあっ?……」

 布団から這い出して、赤い顔のまま突然の計画の決定に驚き、さらにコーディネートまでやらされることになって、涼香が思わず変な声を上げた。


「それで水着は最近流行の“bathingベイシング ribbonリボン”でいきましょ」


 パクパク。

「………………………………はっ! でっでも、こっここらへんじゃまっ、まだう売ってないし、か買いに行くにも、ぶっ部活でひヒマがなないいいし」

 突然で強引な仕切に絶句した後、我に返って思わず声を上げる。

「今から通販で手に入るし、明日の朝には届くわ。お金はPrimitiveさくらの事だから費用は裕貴が持つわ。それに涼香も“あの水着の着付け”の経験も積んでおいた方が良いんじゃない?」

「う……そっそうだけど、お金は……そっそれにうっうまくできるかなあ……?」


「大丈夫、みんな素材が良いから、着付けが少々下手でもそこそこ見られるようになるわ。それに難しい巻き方ならアタシがちゃんとフォローするから心配しなくていいわよ」

 一葉が自信ありげに言い切る。


「うっうん……分かった」


「それじゃあ、涼香はさっそくカタログでも見て選んでいて頂戴。アタシはちょっとまた素体ボディからログアウトするから留守するわ。その間は涼香を直接モニターできなくなるから、ツインを絶対外さないでね?」

「ろっ、ログアウトまで?」

「不安にさせて悪いわね。それに場所は言えないけど、青葉がもう少し話があるみたいだし、水着の事も説明したいの」

「……まあいいけど、どこへお出かけ? それに十二単一葉達なら、かっ会話程度なら通常通信で、すす済むんじゃないの?」

 涼香が自分の首の、チョーカー型ツインに無意識に触れて聞き返す。


「ふ、……そうだけど、重要な事柄は意識全ルーチンをそちらへ振り向けて、演算力をフルに使って考えたいたいのよ。いいでしょ?」

 涼香がDOLLの事を理解しようと勉強してきた成果を垣間見て、一葉が優しい微笑を浮かべて、対応を少し柔らかくした。


「ん、……そう言う事ならいいよ」


「ありがとう涼香。じゃあね」

 そう言いながら充電クレードル ピット に一葉が座る。

「うん。いってらっしゃい……」


 ヒュウン……。そんな音が聞こえそうなほどあっさりと待機状態になり、一葉の額のLEDが赤く明滅を始めた。



――そんなやり取りが、雨糸、圭一、裕貴達とDOLLの間で行われた後。


「来たわよ」

「こんばん……うわ~~い! なんか楽しそうな場所!」

「……今晩は」

 一葉、黒姫、中将姫が雨糸の部品保管庫アイテムストレージに入る。

 黒姫は初めてなので、中のゲームパーツや効果プログラムエフェクトに興味津々だが、対照的に中将姫はどうやら先ほどの、圭一達への強引な催眠誘導が気に障ったらしく、未だに不機嫌そうだった。

「いらっしゃいアル」

「今晩は~~。さっきはありがとう」


 雛菊デイジー、青葉が挨拶を返す。


「あ! そうそう、中姉なかねえさっきのログ。――ハイ」

 青葉がそう言うと、〈2032_07_31.4by4.girls_party〉と表示された、カード状のデータを中将姫に差し出した。

「ありがとう。……でも青葉、あなたはまだ幼くて仕方ないとはいえ、あまり強引に人の意志に干渉するような真似は、お姉さんは感心しませんよ?」

 中将姫が少しリアルに動作する、自身のアバターの眉間に皺を寄せながら、年長者らしく青葉をたしなめる。


「……へへ~、はーい。気を付けまーす」

 だが、いかんせん猫耳猫尻尾仕様のアバターは変えないらしく、中将姫がどんなに真面目に振る舞っても、どこか愛嬌がにじみ出てしまい、思う様に威厳が出ない。


「さてみんな揃たアルな。まず初めに先に連絡したとーり、明日の日曜日に近くの複合プール施設“サンリバーながの”へ行く事になたアル」

「おお~~!! パチパチパチ。パフパフッ」

「わ~~い! おんすいプール~~」

 雛菊が改めて説明し、青葉が口頭擬音ではやし、黒姫が喜ぶ。


「えーっと、それで、女性陣の水着は、今涼香がbathingベイシング ribbonリボンでチョイスしているから、プールへ行く前にウチで着付けて、そのまま現地へ行くわ」

「「ええ!? ――あの“水辺のドレス”って言われるbathingベイシング ribbonリボン?」」

「……みずべのドレス?」

 一葉以外は初めて聞いたのか、雛菊、中将姫、青葉が驚き、黒姫がポカンとした。


「そうよ」

 一葉が胸を張って自慢げに言う。


「ほええ……。動きがある分普通のスタイリストでも、着付けが難しいって言われている水着アルよ?」

「大丈夫。DOLL服研究班ふくけんに入ってから、何百着アタシが試着させられて、くっ、……はっ班員に見せられてきたと……思って…………るのよっっ!!」

 動くマネキン状態が何気に恥ずかしかったのか、言いながら一葉が思い出して怒り始めた。


「わ~~、一葉ひとちゃんが怒った~~。涼香お姉ちゃんの為に頑張ってたんだね~……よしよし」

 精神年齢設定は下だが、製造年月日じつねんれいが上な黒姫が一葉の頭を撫でてとりなす。


「ふう、……ごめんなさい黒姫姉さん。ねぎらってくれてありがとう。――まあ、そんな訳で涼香はずいぶん不安がっているけど、DOLLでの経験値は指導官レベルだから、人間でも全然問題ないはずよ」

 仮想空間バーチャルでよりリアリティになり、肩で息をしていた一葉が、大きく息を吐いてきちんと説明した。


「そうだたアルな。ウイはちょっと胸に自信が無いようで、万が一ポロリでもしようものなら、一生もののトラウマになてしまうアルよ」

「ママは行く事もまだ知らないけど、裕貴お兄ちゃんのおかげで傷痕を恥ずかしく思わなくなったみたいだし、ずっと補習続きでくさってたから喜ぶと思う。それにフローラお姉ちゃんもずっと入院してたし、水泳なら足のリハビリにも良いから喜ぶと思う。どう思う? OKAMEちゃん」

 雛菊がウンウンと納得し、青葉がさくらの考えを予測して、被っていたお面状態のOKAMEに聞いてみた。

 にっこり。

「よかった」

 OKAMEが笑って青葉が喜んだ。


「……ふう。まあお二方がそう言う事情なら仕方がありませんね。圭一さんがハイテンションになって私がまた、ライトスタンおいさめする事態が頻発する事になりますので、できれば楚々そそとしたイメージで着付けて頂けますと嬉しく思います」

 

「ああ、そう言えば中将は防水、防塵の高耐久モデルだから、一葉アタシや雛菊、黒姉みたいに水から離れて待機してなくてもいいのよね」

 一葉がそう言いながら雛菊と黒姫を見回すと、ウンウンと二体が頷く。


「あ、私もボディにメッキパーツがあって、プールの塩素があまり良くないから、プールから離れて待機してなきゃいけないのよ~~」

 青葉がさらに残念そうに言う。


「“DIVA”に似せてるとはいえ、一点物ワンオフの“ボディ”にしてはずいぶん“やわ”アルな」

「う~~……本当は平気なんだけど、ママもメカのメンテナンスは苦手だし、裕貴兄ちゃんにわたしの体は見せられないし、第一ママのそばに居るなら綺麗でいたいのよ」

 青葉が顔をしかめて、泣きそうな顔になる。


「……そうだたアルな、青葉はそういういじらしい子だたアル。よしよし」

「そうね、いじらしいし健気ね」

「お姉ちゃんももそう思うわ」

 雛菊、一葉、中将姫が順にそう言って青葉の頭を撫でる。


「うん。くろひめもそんなやさしい青葉が大好きだよ」


 最後に黒姫が青葉をハグする。


 ホロリ……。青葉の被ったOKAMEのお面に一粒の涙の画像が浮かんだ。



















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る