第42話 寄席のこと

近所の寄席のことをちょっと調べてみた。


円楽さんとか志らくさんとかテレビで見る人の公演予定が載っている。


意外といったら失礼だが、もっとよく知らない人とかが出てくるのだと思ったから驚いた。近くに有名人が来ていたのだ。


志らくさんは人気で当日券しかないというのがわかった。うちの母も志らくさんがお気に入りである。


落語も最近はインターネットで予約するのが主流らしい。もっと気楽に入れるものだと思っていた。


とりあえず調べたことに満足し、保留する。日程とかもあるし。


意外なビッグネームが出てきたことで余計な迷いが生じる。初めては誰にするか。


私がCDで初めて落語を聞いたのは、先代円楽の死神だった。高校生だった当時はよくわからず、志ん生の火焔太鼓も聞いてみたが、ピンとこなかった。


何年か前に昭和元禄落語心中というアニメを観て興味を持った。その後、昭和の名人を中心に色々聴いて奥深さを知った。


「落語は人間の業の肯定」


立川談志の有名な言葉である。落語は庶民の娯楽のイメージが強いけれど、移り変わりの激しい現代にも通じる普遍性を持っていると思う。


なので、直に見たいと思うのだが、やはり円楽さんが良いような気がする。CDの件もあるし、縁がないことはない。検討してみよう。


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