前略、お母様。

大船。平音楽教室。

一年前。 その日は朝から雨だった。

オバチャンの、顔を見てよぎるは八千円。

高校生は思い悩むサナギ。ボキッと鳴るは腰。

スナック永久。美女とジジイとむさい野郎。

東京駅。駅弁と外人と、いざ大船。

釜飯の器は大きいのに、私の器はちっさい異文化交流。

笛吹く、はにかむ。心配する。

最初と最後さえ聞けばわかる、現代社会論。

女子高生は、はじけ出す決意。

ハンブルグステーキは、魔法の言葉。

親という謎、恋という不思議。

台風の朝、吹けば飛んでくヒエラルキー。

ベートーヴェンにエルガーな、男の子の日。あるいは見つかった、やりたいこと。

スナック永久。変わる在り方とレゾン・デートル。

たかが一年されど一年。『考えるな』で『考えろ』な芸術と現実と。

ぼくのわたしのアンダンティーノ。

いざ勝負。薄手の毛布を背に負って。

午前十時のオレンジジュース。

世にも奇妙な六重奏。マァ案の定。

怒れる母親と、民衆を導く自由の女神。

軋轢も戸惑いも、全部ひっくるめて。あるいは蒲公英のこと。

同じ穴のムジカ。

時は来たれり、夏祭り。

祭りの終わりと、消失《ディスパルゥ》。

消失《ディスパルゥ》と、不意の来客。

かじかむ心と、ポット脇のVerite《真実》。

結論。

大船。平音楽教室。（リフレイン）