未知の味

作者 Zooey(ゾーイー)

10

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★★ Very Good!!

少女から大人へと変わる頃、未知の味を求めて危うい恋に踏み込む主人公。
静かに文学的に心の動きを追っているのがこの作品の気になるところです。

まだ1章なのでこの先どうなるかが分からないのですが、普通の面白さとは違う感覚を味合わせてくれそうな気がしてレビューしました。
2章に期待です。
結末で☆を増やせることを期待してまずは☆2です。

★★★ Excellent!!!

とにかく感受性の強い瑠奈は自分自身のための密度の濃いエロスを求めて止まない。エロスとは性的なものとは限らない。瑠奈の自己愛を満たす何かだ。瑠奈は幼い。エロスが満たされるととたんに表面的な満足から興味をなくす。物事の深みに足を踏み込まない。それは自分を深く傷つけてしまうから、彼女は無意識にエロスを感じ取っていたものから自分を突き放すことを覚えてしまったかのように、興味をなくす。
高見に出会った瑠奈は幼い時に見失ったエロスを見出す。その表面上のエロスで自己愛を満たすように、本能的に高見を求め始める。
けれど表面的な無知はすぐに埋め尽くされていく。貪欲になっていく瑠奈は高見の男としての存在を知ることでさらにその無知が自己愛を満たすものではなかったことを悟る。
そして……

彼女にとっての未知は、無知に近い。物事の表面のきめ細やかさを愛し、執着し、慣れ飽きると興味をなくす。それはいっときのエロスであり。深度を増すアガペにはなりえない。
彼女はアガペに伴う苦しさを求めない。人生の表面に浮く膜をすくい取り、その薄っぺらさに意気消沈する人生を送るかもしれない。
いつか、彼女にエロスではないアガペを教えることのできる存在が現れてくれることを願う。

★★ Very Good!!

アメリカ文学には詳しくないのでいくつか「ハテナ」となりました。
ただ、ストーリー自体は決して悪くないです。

普通の恋愛物よりも少し大人びた小説となっています。
子どもと大人の間のような甘味よりも酸味が強めのレモンのような物語。

先生と生徒の禁断の恋でもありますね。少し切ないような、モヤモヤが残る話でした。