第177話 内職のお仕事

ここしばらく、急に冊数が増えて、1回に100冊前後が来るようになり。

1日15時間労働して600円とかで、心がすさみ始めていた。

リハビリのつもりで始めた仕事が、仕事に追われて気分的にも追い詰められてしまって、正直辛かった。

冊数を減らしてもらう話をした。

70冊なら何とか・・・と言う返答だった。

100も70も大差ないので、初めて病気のことも話し、50まで減らせないかと踏み込んでみた。

結果、じゃあ今日の仕事の分までで、来週からは辞めるということにしてください、と言われた。


今は残念ながら、多くの人が普通に働いているようには働けない。

だからこその内職で、やって良かったとは思うのだけど、最後はホントに拍子抜けするくらいあっさりしていて、感慨深いものが何もなかった。


電話を切ってから、落ち込んだ。

どうしても辞めたかったわけではなく、冊数を減らしてもらえれば続けられたと思うからだ。

とは言え、終わりと言われてしまったら、仕方がない。

とりあえず、今日これから来る分の最後の仕事は頑張ろうと思う。

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