第176話 四十九日

しろたんが旅立って、今日が四十九日になる。

病院の先生から頂いた綺麗なお花も、だいぶ枯れてきた。

それでも。

愛らしいしぐさの数々。

おっとりとしたマイペースな性格。

最後の闘病の苦しさ。

わざわざ思い出さなくても、しっかりと覚えている。


虹の橋、という散文詩を読んだ。

愛するペットが亡くなった後、どう過ごしているのか、そして最後にどうなるのか、それが優しく飼い主を慰める、暖かい詩だった。


しろたんは、うちの子で幸せだっただろうか?

聞けるなら、直接聞きたい唯一の質問。

だけど、1番伝えたいのは。

いつまでも愛しているよ、うちの子になってくれてありがとう。

という言葉。


いつものんびり寝ていたから、安からに眠るだけではつまらないと思うので。

虹の橋の向こうでは、健やかにのびのびと、過ごしていてほしい。

またいつか、会える日まで。

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