第166話 しろたんが良い子で良かった

またしてもしろたんの話になる。

丸2年を迎えて喜んでいたのもつかの間、術後の経過に変化が起きた。


思い返せば、気付けたのはもっと前なのだが、実際にその変化に気付いたのは昨日。

具体的には、傷口が開いてしまっていた。

あわてて病院に電話し、夕方からなら予約取れますとのことで、本来は木曜日の定期通院予定だったのを早めて、病院に連れて行った。


先生に診てもらい、感染症を起こしていることが判った。

確かに、少し異臭がしていたのだ、数日前から。

それを、床暖房をつけているせいで、トイレの臭いが強まったのかな?くらいにしか思わず。

また、金曜日は通院&カウンセリング、土日で朝一からデザフェスに出かけ、月曜日はぐったりと寝ていたから、ちゃんと観察することが出来ず。

昨日の火曜日、抱っこしたときに違和感を覚え、傷口を見てみたら開いていたのが判った次第。

しろたんが全く痛がらないので、普段のしぐさからは判らなかったのだ。


異臭は傷口の中で膿んでしまっているために起きているもので、傷口は開いているが、このまま縫っても中の症状を閉じ込めてしまうだけなので意味がないとのことで、開いた傷口はそのままに、むしろ患部に直接生理食塩水を流し込む洗浄をし、患部に直接投薬する抗生剤、ついでに塗り薬のクリーム、および飲み薬をそれぞれ1日2回、と言われ、必要なものを処方された。


昨日は、洗浄と抗生剤の投薬、塗り薬のクリームは、お医者先生にやってもらったのだが、次の通院は1週間後、なので今日からは俺がやらないといけない。

お医者先生の実演でも、流石のしろたんもじたばたしていたから、多分痛かったんだろう。


今朝、おそるおそる、見よう見まねでやってみた。

じたばたどころか噛まれたが、しろたんの噛み方は「何か嫌なことされてるよ?嫌だよ?」と言う意思表示にとどまり、本気噛みをしないので、助かった。

(何しろ本気で噛んだら木が削れるのだ、それをしないでいてくれるだけでも有難い)

それに加え、処置が終わったらまた大人しく、むしろ元気にキャベツを食べ始めた。

おっとりしていてマイペースだとは思っていたが、処置が終わったとたんに通常運転に戻るしろたんに、ほっとしたし癒された。


今も、ご飯の乾燥豆腐をもぐもぐ食べている。

控えめに言って、可愛い。


傷口が開いてしまったのは心配ではあるが。

早く治ってくれることを期待している。

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