第123話 共通して言えること

うつは人それぞれで千差万別だと散々書いてきた。

でも、1つだけ、共通することがある。

それは「患者さんが治りたいと常々希望を持っていれば」「それぞれのペースで」「前進したり後退したりしながら」回復していく、と言うことだ。


今更何を当たり前のことを、と思うかもしれないけど、大事なことだから書いた。

それぞれ、ペースがある。

俺の場合はこの2年で、これでも相当早いペースで回復してきている。

それでも、調子が良いとき、悪いとき、そのときによってさまざまだ。


これは、相方をはじめ、お医者先生やカウンセラーさんや、いろんな人が出来ることを出来る範囲でサポートしてきてくれたからに他ならない。

だけど、こう言っちゃあナンだけど、1番は、俺自身が治りたい、と強く思ったことも要因にあると思う。


振り返ってみれば、最初の1年は、「治りたい」が漠然としていて、それよりも今目の前にある怖いものに囚われていた気がする。

ある程度落ち着いてきてから、改めて「治りたい」と思って、それからは早いペースで回復してきたように思う。


今後、どれだけの時間がかかるのかは判らない。

それでも、周りが出来ることはサポートで、治すのは俺自身だから。


まだ治ってない俺が言うのも説得力に欠けるけど、今、うつ病で苦しんでいる人には、そのままのペースでも良いから、治るんだってことだけは忘れないでいて欲しいし。

うつ病で苦しんでいる人を見ている人には、出来る範囲でのサポートをお願いしたい。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る