第66話 「うつになりたい人」について
今日、地元に帰ってきてから、頑張ったご褒美に自分にアイスクリームを買ってあげた。
そして会計しようとしたところで、とある会話が聞こえてきた。
(会計時には店員さんと短いながらも必要最低限の会話のやり取りがあるので、ウォークマンの片耳を外している)
意訳すると、「仕事が怠いので、うつっぽいと言ったら、診断書の提出を求められたので仕方なく病院に行くも、うつではないので診断書は書けないと言われた。『マジめんどくさい(原文ママ)』」と言う内容だった。
改めてウォークマンで外界音をシャットアウトしてから、うつについての認識がきちんとなされないのは、こういう下地もあるからなのかな、とも思った。
うつは誰でもかかる病気だし、その症状は千差万別だと再三にわたり書いてきたが、仮病に使って欲しくはない。
某所の人事部で働いている友人も、「うつ申請されると休職手当とか出す関係で診断書が要るんだけど、嘘つかれるときがあるから大変なんだよ(意訳)」と言っていた。
それはそうだろう。
うつっぽい、と思って病院に行くのは正しい。
だが、違うと判ったのなら、「マジめんどくさい」とか言ってる場合じゃなくて、仕事しているのならちゃんと働け、と思う。
もしくは、医者の診断に懐疑があるなら、違う病院で改めて診断してもらえば良い。
仕事が怠いときは誰にだってあるだろう、それはうつに限らない。
と言うか。
誰でも罹る可能性はあるが、すべての人が罹るわけではわけではないし、罹っていないならそれに越したことはないのだ。
気軽に「うつ」を名乗ってくれるな。
それで実際に目には見えない苦しみを味わっている人が居るのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます