第27話 薬を使うということ
うつの発症状態は千差万別だと書いた、事実だからだ。
だから、これはあくまで俺の場合なのだが、もしかしたら当てはまる人も居るかも知れないので、ちょっと知っておいてほしい。
2年患っていると書いているが、その間、薬が変わったのは4回だ。
しかも、初期のころ。
今は4回目で落ち着いた薬を、1年半以上使っている。
症状としては、周りが言うように、本当に良くなってきているのだと思う。
だが、薬は変わらない、量も変わらない。
罹患している友人で、お医者の指示に従わず、勝手に薬をやめてしまった人が居る。
いはく。
「飲んでも飲まなくても一緒みたいだから。」
だそうだ。
実は、俺もそう思っていた。
だから、ある時、意を決してお医者先生に聞いてみた。
「(処方された時よりは大分回復しているので)薬、減らせませんか?」
お医者先生はこう答えた。
「まだダメだね。話を聞く限り。」
なんでも、今処方されている薬には、眠くなる副作用があり、本当に良くなっているのであれば、副作用の方が強く出るのだそうだ。
だから、薬を減らすのは、とにかく眠くなってから。
今はまだ、その時期じゃない、と。
俺は、お医者先生のその言葉に納得したし、改めてお医者先生を信頼した。
だから、1年半以上変わらない薬を、今も納得したうえで飲み続けている。
うつは、お医者先生やカウンセラーさんとの相性も大切だ。
勝手に薬をやめてしまう前に、疑問に思ったことは訊いた方が良い。
そして、その答えに納得できなければ、お医者を、あるいは病院を変えればいいのだ。
(実際、俺は1話で書いているように、信頼できない医者にかかる気がなくて、病院を変えている)
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