金色の眸に映る世界

作者 秋保千代子

★★★ Excellent!!!

王の器、求められる覚悟


王位継承を巡るゴタゴタで荒れ果てた国。人々は疲弊し、平和を何よりも待ち望んでいた。
多くの者の思惑が入り乱れる中、果たして国を統一し戦乱を終わらせる者は誰か?

ファンタジーにおいて王位継承戦や、それに付け入ろうとする悪党どもは、すっかりお約束ですが。この作品は一風かわっています。
誰が主人公かを暫くの間ふせているのです。継承者とその部下たちが己の主義主張を訴えるものの、誰に感情移入するかは読者の自由。
一見主人公のように振る舞っているものが、まったく王の器でなかったり…術に長けていないはずの者が、実は優れた術者だったり。二転三転する物語は、貴方を瞬く間に異世界へと引き込む事でしょう。

その構成ゆえに三日目ぐらいまでは混乱する場面もあるかもしれませんが、なに、構わず読み進めましょう。答えは先にしっかりと用意されています。

人を意のままに動かす「王族の術」戦争に巻き込まれて悲惨な運命を辿る無辜の民。
書くべき所を一切にげずに描き切った所も素晴らしい。

理想や綺麗事だけで築ける平和などありません。血の流れない戦など有りはしません。
そうまでして王を継ぐべきは覚悟と信念を抱いた者のみ。
戦乱の時代…その意味する現実を知りたい貴方に、オススメです!

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