第49話 聖剣エクスカリバー!!!
現われたそいつは、大きな10枚の翼を持っていた。髪は銀髪そして、金色の目をしており、彫刻のような堀の深い顔をしているイケメンだ。海はそれを見た途端…
「イケメン死ねぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」
問答無用で襲い掛かる。海は、拳を振り上げそいつの顔面めがけて疾風の拳で殴りつける。しかし…
「どうした、その程度か?」
海の拳は、意図もたやすく受け止められた。海は拳を振りほどこうとしたが、そいつの手は、離れない。
「くっそ、HA☆NA☆SE!」
「放してやろう」
海は、拳を持たれたまま壁目掛けて投げつけられ、壁に激突する。
「がはっつ!!」
「海!!」
それを見たシャルロッタは、急いで海に駆け寄ろうとしたが...
「来るな、下がってろ…こいつは俺がぶっ殺す!イケメンコロス…」
「…」
海は、立ち上がり言う。そして、そいつに質問を投げかけた。
「お前は、何なん?なんでそんなイケメンな殺すぞ?」
そいつは、呆れたように言った。
「察しの悪いやつめ、私の名はアテナ、天使たちにこの聖剣エクスカリバーを任せていたものだ。どうも様子がおかしいと思い見に来てみれば…試練をすべて暴力だけで乗り越えられているではないか...それでは私の沽券に関わるからな、イケメン神である私自ら出向いてやったわけだ!」
「へぇ、とりあえずこの言葉を贈ろう死ね!でっ僕のやり方が気に食わなかったのか?」
「勿論だ!貴様のやり方は勇者とは程遠い、野蛮、独断、暴力、そんなことをしていても圧勝する貴様がまったくもって気に食わん、それに色魔きた!」
「あぁ、丁度いい俺もお前が気に食わないからな!「アザードサイクロン!!!」
海は、酸が混じった竜巻をアテナ向けて放つ。
「エターナルマジックバリア」
海の放った竜巻は、アテナの前に現れた光の盾でしのがれたように見えた。
「効かんぞ!はっ!はっ!はっ!」
「それは、どうかな」
「何!?」
アテナは、自分の羽根をみた。すると、ドロドロに溶けていたのだ...因みに髪の毛も溶けている。アテナは気づいてない。
「ぎゃああああああああ!!!!私の自慢の翼があああああああああああああ!!」
「やったぜ!」
アテナは、下を向き額に青筋を立てて
「お前を、試すつもりでいたが...どうやら本当に神である私を怒らせてしまったようだな...神の怒りを知るがいい!!!!!!!!!ゴットアロー!!!!!!!!」
アテナは、光の弓矢を取り出し海めがけて矢を放つ。矢は地面をえぐり取りながら、ものすごい勢いで迫ってくる。海は、右手を突き出しいつもの様に収納する。
「なん、だと…」
「どうした?返してやるよ、ほら」
海は、飛んできた矢をアテナに返す。突然の出来事に反応できないアテナ
「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」
矢がアテナの腹を貫く、アテナは片膝をついた。海は、そんなアテナ様ににじり寄る。
「ちょっと、タンマ!待って今回復するから...それまで待ってふごべっこ!!!!!」
海は、アテナの首筋を蹴りつける。アテナは回転しながらぐるぐると飛んでいく…
「よしっ!」
海は、ガッツポーズをとる。アテナは地面に横たわり完全に伸びている…海は、アテナを踏みつけ、早速聖剣エクスカリバーに近づく。そして、祭壇に突きさ刺さっているエクスカリバーを引っこ抜いた...
「軽いな...」
海は、エクスカリバーをぶんぶん振り回す。エクスカリバーの見た目は、柄が銀色に輝いており、刀身も銀色、そして金色の装飾が散りばめられている。形は西洋の剣に近い。そして、楓が言う
「お兄ちゃん、貸して!私もブンブンしたい!」
「ほらよ」
海は、エクスカリバーを楓に渡す。
「キャッ―かっこいい!!!!お兄ちゃんこれ頂戴!」
「まぁ、いいけど…シャルちゃんたちはそれでおけ?」
「構わないわ!」
「シャルロッタ様がいらないなら私もいりません…」
「刃物こわいです~」
「やった!じゃあもらい!」
楓は、腰に聖剣エクスカリバーを括り付けたのであった。海は、一応エクスカリバーの能力を鑑定の書で見ておく。
聖剣エクスカリバー
選ばれた勇者のみが持つことができる剣。持ち主は、すべてのステータスが、10倍に跳ね上がる。又、劣化や刃こぼれはすることがない。この剣を持っていると不死身になる。何でも切れる。魔力を流し込むことにより、レーザー光線を放つことができる。そのレーザー光線は、平原で戦争があったとすれば、一瞬にして辺り一面の敵兵を皆殺しにできる威力を持つ。
海は、それを見て
「なんて恐ろしい武器なんだ...」
とつぶやいた。海は楓からエクスカリバー取り上げようかと考えたが、楓があまりにも嬉しそうだったので、やめておくことにした。そして、海たちが立ち去ろうとしたその時…先ほどまで伸びていたアテナが起き上がった。
「貴様ら…絶対に許さんエクスカリバーは渡さん…」
アテナはそう言うと、異空間に手を突っ込み何かを取り出した。
「こいつを使うつもりはなかったが、仕方ない・・・」
アテナが取り出したのは、綺麗にまっすぐに伸びた大きな剣だった。刀身は青紫色に輝いており、柄は、真っ黒だ。楓がそれを見た途端
「お兄ちゃん、あれも欲しい!」
「任せろ」
海は、アテナ取り出した。剣を鑑定の書で鑑定してみる。
魔剣レーヴァテイン
すべての魔法を放つことができる。又、持ち主が魔法を想像し、創造して放つことができる。何でも切れる。劣化や刃こぼれはない。持ち主は不死身になる。
「強い!」
海は、適当な感想を言いアテナに襲いかかったのであった・・・
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