【弥助問題】本来なら「勝ち確設定」だったのにねぇ…

 日本ではそれでもパッとしなかったかもだが、海外市場ならここんとこの日本ブームもあって、もっと大ヒットで話題になっててもおかしくなかったのに、どうしてこうなったんだか。


 て、幾つものボタンの掛け違えというか、やっぱ今年は辰年だからして、良いこと悪いこと両極端に出る運勢なのが影響したかもね。


 まーず、ポリコレ含むWoke運動が下降線に差し掛かってきたのがひとつでしょ。それで今までの悪業がそのまま跳ね返ってくる作用が始まったよね。調子に乗ってあらゆるところでやっていた弾圧や脅しが、そのまま還ってくる機運に転じた。めちゃくちゃに嫌われてるのを自覚してないから始末が悪いし。正しい正しくない以前なんだわ、あの運動。言う資格がない連中だし。


 で、ロックリー氏の著書がやらかしてた問題がそのまんま、最悪の方向で表面化しちゃったよね。弥助ってのがそんだけ影響力がデカい存在だったんだよ。歴史には名を残さなかったけど、それもちょっと不自然な点があるわけじゃない? そういう意味では立派に、「日本史の謎」と呼べる存在なのに、扱いを間違えたらそりゃ影響はデカいに決まってる。


 ロックリー氏の間違いは、やっぱWikipediaを使って工作紛いのことをしちゃった点だよね。どれだけ擁護しようとしても、アレだけはどうにもならんよ、擁護派も解ってるかして沈黙しちゃったし。


 ほんと、アレが無ければ、単なる諸説ある中の一説、珍説、っていう位置付けで問題にもならなかったはずなんだよね。アレが致命傷なんだ、氏の場合の。


 その行為自体にしても、元からWikipediaに注釈とか編集をするのが好きで、その延長でやってしまっただけとも強弁出来るんだけど、そんなの誰も信じないよね。本当だったとしても。最初から捏造する気満々で始めたと決めつけるには証拠がないから言えないってだけで心証としては真っ黒だわ。


 なんであんなことしちゃったんだかね。魔が差したんだろうなぁ、と予測するけど。史実って言わなきゃあそこまで流行らなかっただろうから、他にもいろいろとありそうだなぁ、とかは想像しちゃうけどね。



 でだ、UBIが弥助を扱うに当たってすでに二つの「ケチ」が付いてしまったわけじゃん? Woke運動への反発の高まりと、原作であるロックリー史観のポカと。


 そこへもってきて、UBIがすでに抱えていた問題ってのがあったよね。人材不足。


 有能な社員はそれまでのパワハラだの何だので抜けちゃってるから、新規の斬新なアイデアなんてモンを作れるようなチームは無かったんでしょ、どうせ。過去作品の焼き直しをするのも精一杯の、ドシロウトに毛が生えた程度の連中だったと睨んでるよ、人事をポリコレコンサルに握られてりゃ、新規の社員はプログラマーではなく活動家だろうし。


 なんでWoke運動があんなに広がったのかなんて簡単じゃん。職を斡旋したからだよ、中共がかつてやった方式そのままを、ガワだけ変えて実行しただけじゃん。そのまんまなのに、見抜けないとかどんだけマヌケだ、評論家。


 かくして、実力などなくても運動員でさえあれば、運動を積極的に推進しさえすれば、仕事が出来なくても仕事を斡旋してもらえて、ポストももらえて、優遇されるっていう体制をどんどん拡大してったから、急激に社会に浸透したんでしょ。


 正義を盾にして、個々の企業に強要して、実力無視の人事決定で起きることはひとつだよ、その企業は弱体化するんだよ。活動家社員という無能のカバーをするから疲弊もする。社会全体としては骨抜きになって、どんどん脆弱になる。


 そりゃそうだよ、実力もないのに理念という下駄でズルした連中が表舞台にどんどん立っていったら、質の低下は確定したようなもんだよね。社会だって荒む。


 理念の上では正しくとも、別の見方をした時には不正以外の何者でもないんだ。


 で、その不正と社会の良識派たちの我慢とがちょうど曲線を描いて交差したポイントってのが、今現在ってことよな。今までは正義を人質に良識派の大多数を黙らせてきたけど、もう限界だよ、掲げた正義とは別方面の不正に対して、もう黙らせておくことは出来ないってワケだ。



 ヘイトを溜めに溜めたWokeという運動そのものへの民衆の憎悪と、これは偶然かもだけど、偶然に、日本人差別と日本文化の盗用という、自分たちが掲げていた正義に反する行いに該当してたこと、さらには人材不足が祟って引き起こされた画像データの盗用問題まで重なったよね。


 これ、カードでいえばフルハウスどころかストレートフラッシュじゃない?


 それらが、もともと強力な引力を持っていた「弥助」という存在によって、極限まで増幅されたようなもんだよ。弥助が魅力的な歴史人物でなければ、いくらロックリー氏がWikiを工作しようが海外でブームになるなんてこともなかったし、そうしたら、一転してUBIが炎上した時も、擁護勢批判勢ともに、あそこまで大ごとにはならなかった。人々を引きつける引力は確かにあったんだよ。


 だから、ボタンの掛け違えが起きていなかったら、


ロックリー史観はひっそりと出版されたのちに、ゲームの話題で噂になって売れるという感じになっただろうし、


これが正しい日本の歴史!なんて吹き上がって恥を掻く人々は出なかっただろうし、


アサクリシャドウズも期待の新作ってことで、どれほどWokeが世間に憎悪されていようと関係なく、ゲーマーは面白いか否かで判断するという意見で固まったろうし、


肝心の日本勢がノホホンと文化盗用とかも気にせずにいただろうから大炎上にも繋がらなかったに決まってるし、


今ごろはトンデモジャパンとかで大いに笑いを取るだけで済んでたんだろう。


ポリコレでダブスタをやらかした点も大目に見てもらえたかも知れない。なにより、「史実だ、」なんて迂闊なひと言は出なかったに違いないんだから。




「弥助」の、人々を引きつける引力は、本物ってことだよ。良くも悪くも。

それを証明したよね、AAAタイトルを作る大企業が倒産しそうになってるんだから。


取り扱い注意の特級呪物とか言われちゃって可哀想にさ。話題性抜群で、特に海外では人々を大いに引きつける魅力があったのに、ヘタを打って台無しにしちゃったよ。




 でも、一連の騒動のこのタイミングとかを考えるに、オカルト的な思考でさ、まさか本当に弥助がさ、日本を憂えた武将たちの念を一身に背負って、助けてくれたのかなぁ、なんていう浪漫も感じるんだよね、だってあまりにも出来すぎじゃない?(笑



 あるいはさ、実は世界政府的なナニカの力が動いていて、現状のDEIとか人種差別ってトコに群がってる金儲け主義の悪党たちを、一掃するためのある種の陰謀が動いてんのかも知れない、なんてことまで考えちゃうよ。


 思えばこの数年、BLM運動とかから始まったけど、以前はこういう運動員というのを疑う空気なんてのは無かったじゃん? せいぜい中共関係が敵視されるくらいで、社会運動とか市民運動って無条件に信用されてた。


 それが崩れたのは良いコトだよね。一歩、人類は進歩したと思うんだわ。市民活動家だのボランティアだのを無条件に良い人判定するのは危ない、ていう当たり前の感覚が世界に広まるのは良いコトだよ。騙される人が減る。(笑




 もの凄く劇的で、大掛かりで、本当に歴史に残る一幕を目撃してるなぁ、て思う。

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