「ジェンダーバイアス」のビッグウェーブ到来 ③
まぁ、オタク層も順当に結婚する年代になって子供も出来たりして、親子でオタみたいなとこも増えてきてるけど、相変わらず世間は萌え絵文化に理解なんかないし、オタクは変わらず影では偏見持たれてるし、ヒエラルキーも下っ端だし、あんま変わり映えないなーと思うんだけどさ。
もうね、たぶん十年越しでフェミとオタの戦争やってる換算になるんだよねぇ。海外だともっと長いね、フェミが勢力拡大して日本に上陸ってルートだったから。
でさ、海外でも日本と変わらずまず突き上げられたのは「表現」だったじゃん。非実在青少年なんだから実際の被害者などいないと言っても、聞く耳持たずでさ。過激派のフェミほど、創作物のバーチャルな少女に文句を付けまくった。
なんでかなと思ったり、このままじゃいかんなと焦ったりしたけど、最近は時流なんだろうなという感じでどうでもよくなってきたんだわ。第七世代が台頭してくるってのを目の当たりにしたから、とも言う。心配する必要ないんだろな、て。
教科書で「男女平等」を教えられ、差別はダメよのモラルが世間の常識で、言ってみれば表現の世界だけがズレてんだわ、今。古いんだ。だけど、新人がどんどん出現してって、彼らの中には映像研の作者さんみたいな人もどんどん増えてくる。
彼らは学校でも実社会でも当たり前の価値観として、女の子を消費するな、というルールを苦にせず生きている。彼らの中ではすでに、ジェンダー論が言う”不自然な男女関係”というものを魅力的と感じるだけの価値観自体が潰れていると思う。
昭和の昔、女は三歩下がって黙って男に従うのが理想とかってのがジェンダーの理想とされた世代があってさ、今の老人世帯だけど。けど、その下になっていくほどそんな理想はクソ食らえになっていってるよ、男女共で。それと同じだろうと思うんだ。
フェミがぎゃあぎゃあ騒ぐまでもなく、フェミが問題視している「性差別的な表現」というものは、新しい世代がどんどん台頭していくうちに消えていく定めだと気付いたわけっすよ。だってそれを理想なんて呼べなくなる教育受けてるもんね。このご時世に自然に差別主義者になるってごく一部だけだろ。
三歩下がってという理想が理想である世代は逆立ちしたってその三歩下がってが差別であるとは気付けないわけでさ、理想の否定が出来ないとその正体を知るなど不可能だという非常に簡単な理屈だけどもさ。ジェネレーションギャップってヤツ。だって、どんな関係性でも長短はあるんだし、その差別にも利はあるんだもん。
それとまったく同じことが、まさに今この瞬間に生まれる表現のうちにも起きているって、それが差別と気付かない者は死ぬまで気付かないんだよ。だけど、そいつだけが表現を担っているわけでも何でもないからさ、どんどん新しい細胞と入れ替わってく中で、価値観は刷新されるんだよね。
ジェネレーションギャップを計算に入れてなかった、て気付いたわけ。
言われてみりゃ、確かに一部のなろう系とかのご都合ハーレムやら記号チョロ淫なんかはさ、そういうジャンルになっちゃって、固定化されちゃったよね。なろうが社会現象として注目されたのもひと昔前だし。2ちゃんねるとかも一つの時代の象徴だったけど、なろうもそのひとつ、一つの時代の象徴って呼ばれる立ち位置に変わったな、て。
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