「表現の自由」は「誰かの権利侵害」を容認などしない ⑥

 女性への社会的圧力は二種類です。「良妻賢母」と「娼婦」です。


 で、炎上した三人はいずれも「娼婦」の抑圧的支持の表明と受け取られ、大バッシングされました。ついでに異世界レビュアーズがスルーされたのは、まんま娼婦で描いたんで「現実を映してる」の反論が予測されるのでダンマリだったとも考えられます。差別表装なのか批判表装なのか判別付かん、てなトコロかと。

 あれこそまさに”風刺的画法(かもしれない)と受け取られた”わけですね。


 で、三名ですが。


 まず「娼婦」的な要求というのは、「取り替え可能性」「エロス強調」「無条件受け容れ」「所有可能性」「絶対の従属」です。従属ってのはビミョーなモンで、好意のカケラもない拒絶が展開する可能性がなければ、従属でしょう! たぶんね!(笑


 三人に上がった批判は、ようは「娼婦的抑圧を示す、対象者が画面上に居ない”媚び”の仕草」になりますね。ようするに「娼婦」的描き方ってコトです。これ、厄介なことにもう一方の「良妻賢母」側の批判も来ます。あっちは、女性に性欲があるなどケシカラン、なので。


 これ、「良妻賢母」と「娼婦」で抑圧の内容が矛盾するトコがある。それが、「女性の性」に掛かる問題です。で、フェミさんたち自身もこれを混同して大混乱してる向きも見えたりします。


「良妻賢母」的抑圧は性を否定する抑圧で、「娼婦」は性を肯定する抑圧。


 ただ、「質」がこの二つの抑圧では大きく違うんですけどもねぇ。女性本人ではなく、「他者にとって都合がいい性は肯定する」であり、基本には「女性に性意識は不要」であり「女性の主体性の否定」とすれば二者はケンカしませんわな。


 いいなりのお人形、てことで、これがフェミさんの言う「女性の客体化」です。


 三人に上がった批判が混乱しまくっていたのは、「良妻賢母」側のケシカランと、「娼婦」側のご都合女だ、とが表面的には「エロスがアカン」で一致したせいでしょうか。その意図は正反対だけど。両者の焦点もズレるワケだからね。





【追記(2023/01/31):

 フェミが持ち出した基準は、フェミという「いち学派」の創作造語でしかない。その定義も名称も理屈もだ。創作物にすぎないソレで、現実の誰かに罪を背負わせている。差別者に仕立て上げている。


(面倒になってきたんで、以後決定打を貼り付けて終わらせる。)

 そろそろ単純化していく。

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