「白い巨塔」が面白いらしいんだけど…

 うちのバーバがね、面白いっつってずーっと見続けてんのよ。最近は時代劇チャンネルとかばっかで新作なんかはなから無視ってたのに。


 だけど、視聴率には反映されないとかの噂を聞くのね。


 ブルーレイの録画機能ついてるでしょ? 何回も見直したいから、良い作品ほど録画されちゃって視聴率にはならない。どーでもいいヤツを付けた時だけ、観もしないBGM代わりで、あるいは消し忘れでTV付いてる時に偶然映ってたヤツだけが視聴率貢献してることになっちゃうのかねぇ?


 テレビの録画機能って、本当に視聴率反映されないのかなぁ。そう思った後で気付いたのね、ちょうど魔法のハコを開けてんじゃーん、と。調べました。(笑


 えー、最近の視聴率は色々複合で算出してるみたいで、やっぱ録画視聴率ってのもちゃんと計算してるようですね。だけど、これってまた、視聴率というデータを論理武装で利用する際に、恣意的に嘘吐くヤツラには便利になった、という感じもするよね。実際観てる視聴率と、録画してる視聴率と、年代別視聴率と、他にもあるらしくて、それぞれの特徴踏まえて計算しなきゃいけないってトコ、誤魔化されないように注意しよう。うん。視聴率によれば、のひと言で出ない数値になってんだね、今。


 民間の発表するデータはまた、抜き取りなので、これも恣意的に工作しやすいわけで、そういう数字であるって点をよくよく注意しておかないと鵜呑みにしたらアカンヤツやね、これ。(笑


 例えば部門別のドラマとかアニメとかあるけど、あるランキング10位と別のランキング1位を比較して、1位のが上とは限らないのよな。


 その部門全体が人気で、例えば視聴率全体を円グラフにしたうちの半分を稼いでるようなモンスター級のコンテンツで、比較する部門が残る半分をさらに切り割ったうちの一つに過ぎないとしたら、その部門の1位が本当にモンスターコンテンツの10位に勝ってるかは怪しい、てことよ。


 こういう数値マジックに引っかからないよう、注意しないとね、てことです。

 これ、視聴率だけでなく、売り上げランキングとかでも使われる手だけどね。(笑




 白い巨塔は面白い、という話。岡田さんバージョンのヤツはまた、ドラマにメリハリが強めにつけてあるから、これまでのより一層サクサクとイベントが消化されていく感じの構成。次から次に色々起きるからそりゃ飽きないよなぁという感想。


 けど、昔のバージョンと比較してるバーバの言によれば、忙しくて深みが足りない、だってさ。確かに、役者の演技でカバーするにも限界あるよなと思った。


 イベント消化という感じがするもんなぁ、と納得したけど、これなんか昨今の風潮でいえばまだぜんぜんマシな部類だよねぇ。ジェットコースターで、観てる間は面白いけど、終わった後速攻で記憶から消えちゃうのと引き換えの戦術だから、白い巨塔みたいなタイプには使えんわよな。(笑


 そういう一発型のやり方と対抗してくって、難しいと思うわ。お笑い番組でもさ、一発芸のインパクト最大出力の一瞬勝負ってのと、じっくりで笑わせるスルメ型の芸とじゃ、後者が不利なことが多いもんね。一般客が判定に嚙むとなおさら。

 何でもかんでも、解りやすいモンがその一瞬のウケってのはいい。だけど、時間経過に耐えられるようなもんがこの先の時代でどれほど残るんだろうかなぁとは思ったりしたわ。100年200年経って、あの時代は何も残ってない、なんて空洞の時代にならなきゃいいね。


 ニーズが細分化された現代の様相って、実は文化にとってはあんまり有り難い時代ではないのかも知れない… いや、一周回って、文化がカネにならない時代に遡行してる感じ?(笑


 権威って、当時においては「強力なトレンド」であって、「ステイタス」であった、てのは実はものすごい牽引力だったんだなぁと思って。悪だ弊害だ言われるけど、実は反転させると文化の守護神だったかもよ?(笑


 野放図な「自由」って、田畑を食い荒らす野生のイノシシかも。



 最近、一番楽しみにしてんのは「歴史秘話ヒストリー」だったり。

 もう駄目だ、「私は過去にだけ居る女…」(笑

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