昔の作品を引っ張ってきて、感じたこと⑤
ズームとパン、あと、説明か描写か、この二つのポイントが重要で、使いこなせりゃ鬼に金棒うまい棒ですわ。だけど、必ずしも使いこなせなきゃ読めるモノにならないという時代じゃないみたいなんですよね。これ、大事。
この、ズームとパン、説明と描写、を駆使するための技術を習得する努力を、他へ振り替えたのが「なろう系」に代表される、文章力はどっちかつーとマズい方だけどドライブ感でカバーする、という作品群ですよ。
この系統の理念は、発祥はおそらく「探偵モノ」が始まりと思います。
思い出してください……
あなたの心に語りかけています……
「推理小説はよく、人間が書けていないと言われた。」
ここです。(笑
逆発想の理念なので、なろう系が伝統的な他ジャンル愛好者から揶揄されるのはむしろ当然ですよね。振り切ったトコにあるので対岸から見れば異端そのもの。
例えば、エレキギターの楽譜って見たコトあります?
コードだけが書いてあって、あれ、読める人にはちゃんと頭の中に音楽が再生されるんだけども、それと同じことが現代人の脳内でも起きています。コードも、あるいは音楽の授業をサボりにサボった私のよーに、音符すら読めない人間にはチンプンカンプン。どんなメロディラインかすら想像も付かないわけですが、読める人にはむしろメロディすら解らんというこっちのオツムがワケ解らん、という感じのはずです。
現状、Web小説界隈などを含むと、同じ現象が小説界隈では起きています。
読者間格差、もしくは、細分化とでも言うんでしょうかねぇ。
でね、そうなるとね、むしろ選考側に今後の盛衰が掛かってくるんですよねぇ。
つづく。
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