「山本五十子」関連のトゥゲッターまとめ

 幾つも作られている。最初のまとめも、次のまとめも、ラノベエロ表紙の擁護が主流にならなかったからだろう。それを不服とする者が新たに同じ議題でまとめを立ち上げていく。いい加減、うんざりだね。某国のロビー活動でも見てるみたいだ。


 あれはポルノ認定されるべき絵ではない、という主張をするのは結構だが、世論操作をしようというようにしか見えない今の界隈の動きは、正直、公平に観ようと務めていてすら、嫌悪感を覚える。


 かつて宮崎勤が事件を起こした時も、世間はすでにオタクという人々を「いつか凶悪犯罪を犯す予備軍」としてしか認知していなかったんだ。ニュースは宮崎の部屋から押収されたビデオテープはアニメばかりだったと嘘の報道をしたが、それは世間がそう信じていたから、違うという事を言っても視聴率が取れなかったからだ。世間が欲しがっているニュースが流れていた。つまり、オタクは変態だ、という認識が世間での常識だった時代の事件なんだ。


 その後の紆余曲折や先人達の苦労の末に、ようやくそういう常識は覆され、宮崎の部屋のビデオが普通の番組の録画ばかりだった事も明るみに出てきたんだ。オタクと呼ばれた人々の名誉も回復されたのに、また時代を逆行したいのかと憤る。


 ポルノ認定された背景には、一般的利用者の通報が関わっているというのに、あれをアウトだろうと判断した人々の数が企業すら動かしたという事実をどうして認めないのか。アメリカではMeToo運動なども盛んで、その流れをみれば、これがそういう判定を受けた経緯も見当が付きそうなものだ。


 じわじわと世間のオタク趣味の特にイラストに向けられる視線は厳しくなってきていると、また偏見の眼差しが戻りつつある。それなのに、偏見を正当化させるような真似ばかりしているようにしか見えない。フェミ運動の行き過ぎや間違った方向性は叩くくせに、自分たち陣営の間違いとなると甘くスルーする、その果てにまたあの時代が戻っても知らんよ。

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