小説の未来②

 話を元に戻しますと、現在、次のステージが迫っています。前フリはもう始まっていて、『片方に情報発信源とリンクして、そこをネタ元に、もっと小さなコミュニティにおける発信源に自身がなる』というカタチの自己承認欲求の充足とかナントカ言うのかも知れませんけどね。それが流行っています。情報の横流しですね。


 つまり、新しい情報を発信し続けるスコッパー的な人物とツイッターフォローなどで繋がっておき、そっちとは絡まずに、別で小さなグループを作っておいて、鍵付きアカウントとかマストドンとか他のSNSでですね、、そのグループに教える、というような満足の仕方ですね、それが定着しつつあります。

 この仕組みに気付かない多くの人が、発信源ではなく、仲介者にすぎない存在を賞賛してしまう、という歪みがすでに現れてもいます。


 これ、誤解が起きやすいですが、仲介者にも二種類居まして『紹介した事を褒められたい』タイプと『情報発信者として褒められたい』タイプがいます。前者ならばまぁ善意のスコッパーですから、紹介することが全員の利益になるとして、紹介を誇りにしてるわけですが、後者は「誰が発信者か」の部分を隠蔽しがちです。紹介はさして価値がないと思ってるので、逆ベクトルなんですね。


 ま、私が今書いてるように、とうの昔にバレバレですんで、それが末端にまで拡散されて常識化するのなんてすぐです、すぐ。すると、情報の横流しに代わる、新たなツイートネタが必要になります。今度は他人の受け売りはダメです。

 それこそ「他人のフンドシで勝負するみっともなさ」というもので、下心が多くの人々にバレてしまえば手法そのものが廃れていきます。


 だから、発信源からのネタを自身のコミュニティに流す時にはひと工夫をするようになるわけです。右から左に流せば、売名のためと思われるので。


 それはやがて範囲を広め、他人の発信に手を加えて自身が発信者となる手法全般への嫌悪にまで至るでしょうが、まぁ、それはもっともっと後だろうと。また脱線。


 今のところ、他人発の情報に関しては『引用である事を告知し、さらに自身の意見を添える』という方向へ向かっている気がします。自分の意見で気の利いたモノを添付できないとかの劣等感な仲介者が、一部で情報を自身発と偽装する方向も見受けられますけど。


 エッセイなどでも、引用からの自身の意見添付という形式の方がウケはいいようです。一次発信より二次発信が人気です。それには裏事情が絡んでいて、二次発信の情報はさらに第三次の発信に展開するには向かないからなんですけどもね。

 自分が何かに発信して使うには、そのままでは利用できない形態になっているのが二次発信です。なので、素直に発信者を公開するのです。エンドコンテンツと言います。人間心理の裏側の汚い部分ってヤツです。大きな声で皆にもお勧めしちゃうのは、別に善意ばかりじゃないのです。


 ピンとくる方はもうお気付きでしょう。私がここでこうして書いているということは、これももうバレバレってことです。(笑

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