文芸とラノベのハイブリッドぉ・・・

 私もたいがいしつこい。(笑


 ラノベはダメなんだ、私は。ラノベは仲間はずれだからノリきれないからダメ。今さらせっせと読む気にもならないし、第一、書きたいものはそこじゃ書けない。


 けど売れないんだよなぁ、ラノベを無視すると。


 最近の売れ線作品って多かれ少なかれ、ラノベの血脈を受け継いでいると思うのだよね、大ヒットしたアニメ映画二本、「君の名は。」と「この世界の片隅に」と。

 他、今期ドラマでヒットするだろうと睨んでいる「たられば娘」もそうだし、「真田丸」だって、監督からがそうだった。


 これは音楽シーンで、小室以前と以後くらいの差が生じていて、ダンスがなかったんだよ、昔のJ-POPは。そのくらいの差だ。なにが違う、というのはまだはっきり解からないんだけども。


 ほんと、今って時代物にすらラノベのある種の血統が流れているんだもん。漠然とは解かってるんだけど、むつかしい。


 ファンタジーなんだよね、ラノベって。それは推理小説で新本格がよく掲げているものだってそうで、新本格とラノベも相性は良さげだなと思ってるんだけども。


 探偵っていう一つのガジェットが、ファンタジーなんだよね。だから、社会派の台頭の際にも探偵というのは自然に消えていったわけで、現代は逆転して社会派が下火になってきて、ファンタジーが勢いを盛り返しているわけで。


 その流れはラノベの一大潮流から始まった逆転現象で、幻想小説からだんだんにリアリティ重視でハードボイルドに移り、さらに社会派に至った道順の揺り返しみたいなものでもあって、現状は社会派もハードボイルドも下火でファンタジーが全盛になった、というか。


 探偵とか新本格ってのは、ファンタジー寄りなんだよね、実際は。


 現実的でない舞台、現実的でないトリック、現実的でないキャラクター。


 それでいて、ファンタジーんだよねぇ。


 だから、完全にファンタジーの枠内となる魔法やらはアウトなのはすぐに解かるとしても、特殊能力ってのもたぶんアウトなのはどうしてなんだろう、というのがすごくすごく解かりません。(><)


 うん、ゾンビモノを書かれ羽田センセの本だが、ラノベだったらこれ、「特殊能力者」とかが出てきて「たった一人の特別」をやらかしてしまうんだよな。そこまでやったら「絵空事」になるんだわ、たぶん。


 出て来る人々に、設定的なエコヒイキというものはない、それがラノベと文芸を分ける。主人公の設定や活躍そのものは、他の誰かにも簡単に置き換えられる。


 女性週刊誌が、元カレ活用だとかで注意事項として書いていた言葉だが、「(今カレとか配偶者はリアルであること前提)元カレとはファンタジーであるから、深入りしないこと」みたいな事を書いていた。


 元カレと理想的な友情を作って今カレとは別の癒しをどうのこうの……、だけどその人とは一度失敗しているというという事らしいが。このスタンスをもってファンタジーとしてるのが言いえて妙。(笑


 理想を書くのがファンタジー、だけど文芸って理想だけ書いても成り立たない。それは文芸を読む読者だってそうだからで、そうでないならラノベを読んでいるんだよなぁ。


 彼らが求める、あるいは引いているボーダーラインがどこまでなのかが知りたい。

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