ゾーニング問題はフェチと嫌悪感の問題

 駅乃みちかさん(たいがいしつこい)問題が有名ですが、エロ表現に関する規制を女性蔑視とかで見るのは間違いじゃないのかと思います。ただの嫌悪感っすよ。

 根底にあるのはただの「フェティシュ」ですからして。


 世の男性諸氏は、そうですね……例えばピクシブを開いたら、9割がBLのエロ絵で占拠されているという異世界に飛ばされたら、どう思うか考えてみればいいです。


 フェティシズムと距離感ってのが関係しているんじゃないかなと思うんですよ。地球の裏側のアフリカ大陸なんかで起こっている民族テロとかには無頓着でも、欧米のテロでは日本は大丈夫かなとか心配しますよね。これが距離感です。


 男性にとっては、エロ絵に描かれている女性は遠い存在なのです。女性にとっては近い存在なのでその分だけダイレクトに影響する。で、女性がBLを好きなのは、女性にとっては遠い存在だからで、これが近くなってしまう男性にはダイレクトに嫌悪感を受ける人も増える、というわけです。対象物が違うだけの、同じ表現なんですけどね。遠いモノへの憧憬を表現したら、カチンと来る人が居た、という話。

 だから、女性の中にも女性のエロ絵が好物の人も居るし、腐男子なんかも居るわけですよ。フェチの問題だから。


 ピクシブ開いたら、毎日、毎日、BLエロ絵がわさわさ出てきて、次ページ開けても、さらに次ページ開けてもBLエロ絵がわさわさ、だったら、

「燃やすぞ、ゴラ!?」

 とか思いませんか。


 少数派というのは、自分の行動を弁えることが出来るのに、多数派はあんまり弁えないんですよねぇ。それを普通のことと思ってるからね。逆転させてみるだけの想像力があれば一発で解かろうものなのにね。多数派は想像力貧困な人が多いと思うのも比率の問題で、実際に比較したら同程度の分布でしょうけども。母数が大きいと多く見えるの法則。鈍感同士が「過剰反応だよね、」「ねーっ、」とか言い合ってる状態。そもそもその人らがノイジーマイノリティという可能性さえある。


 けど、世界基準ではとかの理屈もおかしいと思いますよ。文化圏というもの、内政干渉というものの理屈を考えたら、世界がどうなんてのは気にする必要はないと思うですね。


 単なるフェチの嫌悪感を女性蔑視と結びつけて云々というのは、女性蔑視というのを武器にしようというのがあるからでしょうね、そう理解してますよ。ただの嫌悪感よりも、女性蔑視とした方が攻撃力高いですもん。そういう意図的すり替え理論って、色んな方面で見かけますんで別にコレに限った話じゃないですけどね。世界基準とかいうのもソレだし。


 私も駅乃みちかさんの股ぐらスカートは嫌悪でした。絵描きとしてのセンスがねぇな、と思うくらい。これも感情論ですよ。私の認める絵のセンスってのがあの絵の路線とは違っているというだけですね。これがすなわちフェチなのですね。


 古くはマルキ・ド・サドのその前から、フェチというものは不寛容との戦いですわ。けど野放図に許されていいわけでもないとも思うんですね、難しいところ。


 嫌いな人が確実に居るんだから。(笑


 で、ゾーニングしましょうとなるわけですが、そもそもが感情論ですし、千差万別でライン引きなんか出来るわけのない問題が横たわってますよね。


 ということで時間とあいなりました、また来週~。ノシ




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