第43話  入れ替え再建手術


夫の母はこの頃抗癌剤で小さくした癌の手術をした。

カリフォルニアに行けなかったのでお花を贈った。一緒に住んでいる人や友達がたくさん回りにいたので、身の回りのことなどは安心していた。


 レースフォーキュアのウオーキングにもまた参加した。 だいぶ髪も伸びてきて、体力も少し戻ってきた。

この時は前日にボランティアもした。参加する人のギフトバッグを作る。

各企業からのプレゼントをバッグに入れる。Tシャツなどを何百枚もたたんだ。 そして当日はレースとウオーキングだ。去年と同じように誇らしい気持ちになる。 集合写真のピンクシャツの戦士たちは皆同じように輝いて見えた。


 11月に入り最後の水入れをした。 これで全部で470CCはいったことになる。

すごくアンバランスだけど、シリコンというかウォーターバッグに入れ替えると小さくなるそうだ。釣り合いを取るために右胸もリフトアップするそうだ。

皮膚はまだ固くパツパツな感じがする。毎日痛みがある。傷の方ではなくて助骨が押されて痛む。外側に伸びていかないで内側にぐいっとめり込んでいる感じがする。オーバーではなく肋骨が折れそうだ。そのくらい私の皮膚はカチカチで伸びなかった。


 念の為に年末に予定していた手術を次の年まで伸ばした。 2005年の2月についに入れ替えの手術をした。


前日にいつものように血液検査、心臓の検査、麻酔医との予約。 当日は8時に病院入りして12時から3時間の手術をする。


目が覚めるとやはりすぐに吐き気。 本当にこれが辛い。夕方6時頃にやっとふらふらと立ち上がり着替える。 家に帰ってもすごい吐き気だった。2日間こんこんと眠った。

2日後に病院検査。 痛みは我慢できるけれど吐き気は辛い。


病院で包帯を取る。ワクワクしていたのに、左胸はものすごく小さく、ガタガタになっていた。あんなに痛い思いをしたのに、と愕然とする。 右胸もリフトアップをしたので縮小されている。乳首周りもギザギザに縫い目がある。


バランスも悪く、本当にがっかりだ。縫い目だらけで女フランケンシュタインみたいだ。いびつな形で何よりも厭だったのは当時はシリコンではなくウォーターバッグと呼ばれるもので、動くたびにチャボンチャボンと音がする。これはあんまりではないだろうか?


それでも傷が癒えたら好きな服が買えると嬉しい気持ちもある。真ん中がボコンとえぐれていたのでローカットの服は着られなかったからだ。 再建に向けてブラも買ってあった。つける日を楽しみにしていたのだ。

こんなすごい傷治るんだろうか?と頭をかすめた。それほどの縫い目だった。


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