保育園でのボーイとガールのエトセトラ

息子は1歳半から保育園に通っている。最初は私立の認証保育園で、3歳児クラスになるときに、公立の認可園の障害児枠に入ることができた。

障害児枠で入ると、加配の先生がプラス1名ついてくれる。

このあたりのことは、別節で書いておきたい。


表記上の都合から、仮に息子の名前をソイソイとしよう。


認可園に入ってからは、周囲の子もそれなりにお兄ちゃんお姉ちゃんになってくるので、いや正確には男子はまだおこちゃまだが、女の子はわりとお姉ちゃんになってくるので、発達が遅い息子のお世話をしてくれる子とかがでてくる。


そんでもって「ソイソイくん、好きー」とか言ってくれたりする。ありがたい。リア充め。

「どういうところが好きなの?」と妻が仲のよい女の子に聞いたことがあったらしいのだが、「顔と、元気なところ」と言っていたらしい。

見た目重要。

いや、うちの子、親が言うのもなんだけれど、可愛いので、見た目で得している部分はあるよなーと、本当に思う。それで調子に乗らなければよいのだが。


ただ不思議なのは、息子はほとんど喋れないのに、それでも「好きー」と言ってくれることだ。どうやってコミュニケーションが成立しているのかが、いまいちよくわからないのだが、一応成立しているらしい。

女の子に聞くと「ソイソイくんは、××なんだよー」みたいなことを教えてくれる。


と、ここまで書いたのが半年位前なのだが、それから半年たったいまでも、やっぱりお世話してくれたり仲良くしてくれたりする女の子はいる。面白いのが、その時々で仲良しの女の子が変わったり(移り変わる?)することで、これもまたボーイとガールは色々あって大変だなとか、おっさんは思ったりする。


今はよくお世話してくれる女の子がふたりいて、それとは別によく遊ぶ子もいるらしい。それ以外でも、わりと女の子は仲良くしてくれているようだ。

一方で、男の子はだんだんやんちゃになってきていて、まだうまく喋れない息子のことをからかう男子も出てきているようで、これもまた保育園ならではの出来事だよなとは思う。


先日のこと、妻が女の子に言われたのが「ソイソイくんは、かわりに怒ってくれるー」とのことだった。

よく状況が分からないのだが、基本的に江戸っ子気質というか、何か騒ぎがあると率先して首を突っ込むので、おそらく子供同士でトラブルがあった時に、首を突っ込んで、悪い(と彼が思った)相手に「めっ!」とでもやったのだろう。

妙なところで正義感が強いのと、ろくに喋れないのにそこで気後れしないというのは、本当にすごいと思う。


おそらく息子がそういう性格なので、友達の男の子も女の子も、腫れ物に触るようには扱わないのだろうな、とは思う。

それが色々な関係性の形となって表面に出てきていて、とにかく子供同士の関係というのは、普通の子供でないだけに、面白いことになっている。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る