日々燦々、こころは行く雲、流るる水

第282話 良きチョコレート、良き人生を

　バレンタインのチョコレートを摘まみながら、ココアを飲む。

　どうやらチョコレートにブランデーやシャンパンが入っていたようで2、3個食べたら頭がクラクラしてきた。

　お酒に強い人はなんともないのだろうけど、私は弱いので「しまった」と思ったり……。

　映画「フォレスト・ガンプ」の名言で

　Life is like a box of chocolates.

　You never know what you're gonna get until you open it up.

「人生はチョコレートの箱のようなものだ。開けてみなければ中身はわからない」

　というのがあるけれど、箱を開けるどころか実際食べてみなくちゃわからないのが人生なのかなと思う。見た目の色とか形以上に、勇気を出して味見しないと。

　時には、チョコの選択を失敗して酔ってしまうというのも悪くはない。

　別に間違って食べてもいいんだ。酔ってもいいんだ。

　人生とは、チョコレートの箱を開けるのを躊躇っているうちに終わるのが一番悲しいんだから……と妙にウキウキし始めて気づく。

　やっぱり、酔っている。