日々燦々、こころは行く雲、流るる水

第244話 餅は海苔を巻いて砂糖醤油につけて食べるのが至高

　私は餅や餅菓子が大好きで、正月は毎日飽きもせずせっせと雑煮や汁粉を食べている。

　餅を愛するあまりに、最期は古来より数多の日本人を葬ってきた餅先輩の手にかかって（餅を喉に詰まらせて）死にたいと思っているのである。

　去年末に1kgの切り餅を買って、年が明けてから食べ始めた。

　外食する時以外は、大体毎食餅を2個ずつ食べている。

　貰い物の餅もあるので、それらも合間合間に食べている。

　ところで、あんこ、きな粉、大根おろし、チョコレート、ずんだ……と餅の美味しい食べ方は枚挙のいとまもないが、色々試した結果、自分が一番と思っているのは海苔巻にして砂糖醤油をつけて食べること。

　これを言うと「ええ～～!?」と驚かれることが多いのだが、事実美味しいのだから仕方ない。

　切り餅を電子レンジでチンして、海苔（味付きでないやつ）を巻いて、砂糖をといた醤油につけて食べるだけ。海苔のパリッとした食感と、あまじょっぱい醤油が柔らかい餅にからんで、控えめにいって神。控えめじゃなくても最高。

　私は普段は砂糖の摂取を極力控えていて、料理の味付けもみりんしか使用しないのだが、餅三昧している時だけは遠慮なく醤油に砂糖を放りこんでしまう。

　ちなみに白い餅限定。味付きのものや、豆餅とは合わない。

　子供の頃から、海苔巻砂糖醤油餅は大好きなおやつだった。

　学校から帰ると、いつも冷蔵庫から餅を取り出して勝手に作って食べていた。

　悲しむべきは、この美味しさに共感してくれる人にこれまで会ったことがないこと。

　醤油はつけるけど、砂糖を入れるのには否定的な人が多い。

　友人に「食パンに砂糖かけて食べる人いるけどあれみたいなもんだね」と言われたけど、違うよ。それはパンと砂糖の味じゃないか。

　甘いだけではだめなのである。

　海苔と砂糖と醤油の絶妙なハーモニーが肝心なのである。