第191話 スーパームーンは観れなかったけれど
先日のスーパームーンは曇天で観れなかったけれど、今夜は晴れて特大の満月が夜空に鎮座している。
あまりの大きさと光量と存在感に思わず二度見し、それからベランダに出てしばらく見惚れてしまった。いつもは乳白色の月が黄色い。黄金色といってもいいかもしれない。
厳かで品がある。なんといっても一番嬉しいのは大きいこと。それだけで十分満足。
しばらくして雲に隠れてしまったが、薄らと膜をかぶっただけでその姿かたちははっきり視認できる。
いいな、これ。いいものを観た。
勝手に準・スーパームーンと命名した。
物事が上手くいかない日。体調が悪い日。元気が出ない日。理不尽なことに怒った日。がっかりすることや、残念なことがあった日。
そういう時ほど星を観た方がいい、と言ってくれたのは誰だっただろうか。
もう誰の言葉だったんのか思い出せないけど、おかげで順調な日も嬉しいことがあった日も変わらず星を観ている。どうしても月ばかりになってしまうのは、東京は明るすぎるから。よほど郊外にいかないと満天の星なんてものは拝めない。
今夜は晴れて良かった。月が観れて良かった。
今度のスーパームーンは14ヶ月後の2018年元旦らしいので、次回は徹夜する勢いで楽しみたい。
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