第186話 定期的に現れるSNS疲れの人
SNSを使っていると、年中行事というか、定期的にSNS疲れの人が現れる。
突然、「疲れたので更新やめます」「嫌なことがあったので引退します」「アカウントは残しますが、もう閲覧もしません」と言い出して、周囲を慌てさせる。私も親しい友人だと心配になる。
各自色んな事情があるのだろうが、自分が見ている分には、十中八九交流疲れなんだろうなと思う。
SNSを始めて色んな人と知り合い、友人も増えて、毎日のように楽しく交流していたが、そのうち粟粒のような小さな不満が出てきて、それが積もり積もって疲れて爆発してしまうパターン。
いわく小さな不満とは、
・自分は相手の投稿に必ずレスをつけているのに、自分の投稿には返してくれない
・自分はイイネをつけているのに、相手はイイネをつけてくれない
・自分には構ってくれないのに、他の人とは頻繁に交流しているのが嫌だ
・自分が苦手な人と仲がいいのが気に食わない
・自分は好きな人のグループに入れてもらえない
・行きたいイベントや、パーティ、お店に自分は誘われなかった
・なのにSNS上にそれらの楽しげな写真があがって辛い
というところだろうか。
要するに、ネット上での交流は気軽で便利な分、自分以外の人間に過度に期待しすぎてしまうのだろう。
「自分はこれだけしてあげたのだから、相手も同じことをしてくれて然るべき」と思ってしまうのだ。
これはネットだけの話ではないが、人間関係に逐一対等や同じ価値観を求めても、自分が思う成果は得られないし、精神が消耗するばかりで辛いことになる。
そして、例外なく真面目で几帳面な人ほど、勝手に悲しく裏切られた気分になる。
誰も悪意や害意を持っていないのに、自分で自分を追い込んで潰れてしまう。
私なぞは、主に「面倒くさいから」という理由で新規投稿は滅多にしないし、ちょっと時間と余裕がある時はイイネしたり、コメントをつけたりし、ない時は全てスルーしてしまう。
自分のことでいっぱいいっぱいの時は、自分にかかりきりでいいのだ。
連絡が必要なものと、急を要すること以外は、他人の日常なぞどうでもよろしい。
と、常に適当かつ不真面目なスタンスであるが、これくらいの気楽さでいた方がSNSは長続きするし、色んな楽しみが見いだせると思う。
別にいいじゃないか。
相手のことが好きなら、好きという気持ちだけ持っていれば。
見返りなんて求めるから苦しいのだ。
〇〇さんから反応が返ってきたらラッキー、イイネ沢山もらえたけどたぶんみんな暇だったんだねラッキー、ホムパに呼ばれたらラッキー、ぐらいに思っていた方がたぶん人生は楽しい。
ツールはツール、ユーザはユーザ、焦らず気分が乗った時だけマイペースに使えばいいじゃないか。
……というようなことを毎回レスするんだけど、果たして届いているのやら?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。