第48話 お酒は飲めた方がよい②
前回、酒が弱いことと自発的には飲まないことを書いた。
酒は美味しいと思うが、自分の場合幾つか弊害があってそれゆえに避けている。
① 一滴でも飲むと書けなくなる
これは何度か試してみたものの、本当に無理だった。
酩酊して頭の中がぐちゃぐちゃになり、誤字脱字、キャラクターの一人称を間違える、「頭痛が痛い」「白い白馬」などは序の口で、文章そのものが文字化けしたかのごとく支離滅裂になる。
ひどい時には飲んでない時に書いたものまで無茶苦茶に上書きしている時もあって、シラフに戻った時のアチャー感が半端ない。もう切腹するしかない。
しかも記憶はとことん曖昧。何をどういじったのかも覚えてない。最悪である。
なので、書くなら飲むな。飲んだら書くなを徹底している。
「ストイックだね」と言われたりもするが、書けないことは大変な苦痛なので、酒よりも優先される。
② 飲んだら眠れなくなる
通常、酒は寝つきをよくすると思われがちだが、私の場合は飲むと眠れなくなる。
一旦潰れて寝ても数時間で起きてしまい、その後は気持ち悪いままゴロゴロして朝までコース。
③ 二日酔いで、次の日使い物にならない
ウーロン茶や水をがぶ飲みしても、ウコンを摂取しても、翌日はなんだかぼんやりしてしまって使い物にならない。飲んだ翌日が休日でないとかなりしんどい。
……と、なかなかに苦労しているのに!
友人知人の物書きさんと来たら、「飲まないと書けない」人が圧倒的に多い。
もはやアルコールがガソリン代わりと言い、シラフだと逆に書けないらしい。
こちらからすると意味がわからない。酔ってるのに何故書けるのか? 酔拳みたいなものなのか。飲むと真っ白原稿と戦えるのか? アイデアがわくのか?
到底理解しがたいが、事実彼らは書くために昼間から飲み、飲みながらブーストする。
それも当たり前のように……。
私のような飲めない人間の方がマイノリティ、絶滅危惧種なのである。
……となると、大体会う時は酒を飲みながらということになってしまう。
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