名前はないという女性と、憲兵隊長を務める少佐の恋物語。淡々と紡がれていく物語は、最後のシーンへと集約されていきます。これまで思い描いてきたものが、一瞬で覆される最後のシーン。真暗な夜空を焦がす…続きを読む
圧倒的情景。悲しみのるつぼ。愛の儚さ。セリフがなくても、言葉がなくても、ひしひしと伝わってくる命の花火。カクヨム放送局の選出作品のなかでも異色の作品。ここまで書ける筆力は本物。
ストーリーや描写もさることながら、シナリオを書くうえで大切な要素や技術が全部詰まっていると感じました。見習いたいです。
名前がなくたって。名無しであったって。そこには確かに愛がありました。彼女は幸せだったのです。だからこその「ありがとう」だったのだと。可哀想なのはいつも残されるほう。彼の気持ちを思うと泣けて…続きを読む
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